確定申告、どこに頼もう?

さて、今日から確定申告。僕もめっちゃ詳しい訳じゃないけど、多分今日より前に確定申告はできるはずだけれども、とにかく今日からということになっています。税務署の職員じゃないんでそのぐらいをマクラにして。
昔、市役所でも確定申告を受けているってな日記を書いたことがありますが、それの根拠を最近知りまして。税理士法50条にある、臨時の税務書類の作成等についての税理士以外の人が無報酬で申告書の作成をしていいよってキマリに則り、国税局長の許可によりできるものなんですね〜(対象は市町村とか農協とか商工会とかに限られる)。ここにおいて市役所は農協や商工会と同列なのであり、確かに農協や商工会も申告書作ってるよなあ、と思い至るわけです。これ、通称「臨税」と呼ばれています。
この「臨税」、もちろん税理士さんから評判が悪いわけでして、直接どうこう言われるわけじゃないけど、通常民業圧迫ですわな。ただ、申告書の作成如きで庶民が税理士様の儲けになるようなお客になれるわけではありませんが。まあ、基本、自分でやればいいと思いますよ、特にサラリーマンや年金生活者の方々は。
さて、このように確定申告には色々な依頼先があるわけです。何だかわかんないね。僕もわかんないんだけど、基本的には申告なので自分がやるものではあり、それを代理できるのは本来税理士だけなのですが、例外的にこの時期だけ市町村や農協や商工会なんかが許可もらって無料でやってる。依頼するとしたらそのような人達だけれど、他には税務署自身も会場を開いて、職員が相談を受けているということがある。さーどれを選んだもんか。
というわけで現状あんまり僕らも整理がついてない状態。市役所としては手を引きたいんだけど、税務署との協力関係や力関係の中で「できる限りは続けて欲しい」ってなことも言われるし、何かよくわかんないけどこれも市民サービスっていうか辞めると怒る人が出るし、農協とか商工会とかはどういう人間関係の中でこれを続けてるんだろうね。全然わかりません。やってないとこももちろんあるとは思う。
それもこれも地域内の確定申告が円滑に済めば上々ってなところではありますが、中々に苦労がある。税務署さんは基本的にこの繁忙期だけに使えるハコを持ってないもんですから、どっか借りて申告を捌けさせなければならない。実はうちの管内、来年から家なき子になりそうで今から奔走しているようですが、会場探しも難しいものです。もっと言えばうち、こと市役所もですね、来年からの会場について苦慮しているところで、まあそれは余談。この時期だけの会場って難しいということ。
そんなわけでe-taxですけどね、家のパソコンでできるって言うてますけどね、実際やる人はプロみたいな人だけです。ほんとはあれ皆税務署の会場でやってるんですよ。おじいちゃんが税務署の会場に行くと、「ああこれはこうしてチョチョイのチョイ」と税務署の人がe-taxに打ってくれる会場もあるようですよ(伝聞)。そうすると来年からおじいちゃんに「おじいちゃん、この番号をあげるから、今年もe-taxやってね」ってハガキが来るようです。よく市役所に「税務署から確定申告の書類が来ない」って問い合わせがあるのですが、「ハガキは?」っていうと「来た」って話になります。
それはそれとして、e-taxなんですけどね、去年からだと思ったけど、電磁的データとして市役所に飛んでくるようになります。今まで市で確定申告のお手伝いをしていたのは、具体的には申告書の2枚目が市町村用になっていて、それが直接市役所に課税資料として届いていたから、ということでもあるのだけれど、昨今は件のe-taxだと電磁的データだし、手書きの申告書でもスキャンデータ(画像)で飛んでくるので申告書の2枚目の市町村用はもはやなくなっています。そういう意味でお手伝いする義理、義理は薄れないけど、道理は薄れています。e-taxでやってもらうのが後々の市側の課税としてデータが正確で扱いやすい。e-taxだと計算ミスもないですし。
ってことでまあどこに頼もうとe-taxでやってもらうようにするのがいいのではないか、と市の立場からは考えますというお話。ただ、どこでやったらいい?というお話には国税局のホームページの確定申告書等作成コーナーで紙で印刷して作るのが楽だよとお答えしておきます。