働こう日本

なんで税金についての日記をいくつも書いてんだろう、と思い返してみると、伝えたい事があって書いてるのだった、と。
僕が伝えたいメッセージは(そして税制が伝えたいメッセージも同じだと僕は思っている)、
1、働けば働くほどいい
2、所得が少なければ負担は減る
3、事情は考慮される
というもの。
所得税と住民税を見ていたら、結局労働を奨励しているんだなあと僕は感じる。税制が専業主婦を奨励しているってのは間違った見方で、少なくとも、103万円(少なくとも以上)までは働いたほうが完全に得だし、実は一番損なのが「働かないこと」。ついでに言えば給与所得者になることを奨励しているイメージがある。
1と2は対になっているところがあって、いわゆる累進課税のことを差している。働けば働くほど所得が増えるってのは、税金が稼ぐより多くなることはないってこと。103万の壁とか言って、壁を超えた後で、税金が所得を逆転することはない。そこからは累進的に負担が増えていくというだけだ。稼げば稼ぐほど、そこから先の税率は高くなるが、最初の一歩の時点では、富める者も貧しき者も、税金は等しいのだ。
そして3の「事情は考慮される」というものだが、まあ色々と控除ってのはあって、全てが平等ではないし、運がいいとか悪いとかはあるけど、その人に事情があれば、それは控除という形で考慮される。障害とか、扶養とか、医療費とか、そういうものは控除で考慮されるのだ。稼ぐよりも税金が多いとか、暮らせないほど税金が高いってのは例外的なことで、一般的にはかかっている税額は正当であるか、もしくは考慮をお願いすべきなのに申告をしていない、という場合が多い。
さて、それでは一応申告のことを。確定申告のススメというところで一通りのことは書きましたが、簡単に書くと、給与所得者は、一応年末調整とかで会社が申告の代わりの事務をやってくれますが、それが全てではない。会社ではできないことは、自分でやる必要があって、それが確定申告と呼ばれるもので、2月16日から3月15日まで、最寄りの税務署か市役所が、会場を設けてやっているものになります。確定申告は、もちろん3にあたります。税金が高いワケ、という日記も書きましたが、税金が高いのは、考慮して欲しい事情を申告してなかったりするからだったりするのです。
税制が全て平等でも、完璧なわけでもありません。ただ、「上に政策あれば下に対策あり」と言うように、制度に対して、僕らは意識的である必要があると思うのです。思ったよりも税制はフェアで助けてくれるところがあると僕は思っています。