2012-01-01から1年間の記事一覧
市役所に入る前も入った後も、「市職員は潰しが効かねえ」と思ってやってきましたが、7年目ぐらいになる今になって、何となく一応「手に職」っぽい感も出てきましたので、書いてみます。 1.法律や制度に詳しくなる。 まず民法がわかりやすいかと思いますが、…
なんとなく今まで道州制支持の立場だったんですが、こちらの記事(ビバ道州制)を読んで違和感が。シチュエーションを想像しやすく書いてあればこそ感じた違和感です。 まず、田舎在住の人間として、そしてUターン就職が多い地域に住む人間として思ったのは…
市役所の話である。 我ら市職員は、大抵4月に採用される。そしてどこかの職場に配属される。私も全ての職場を回っているわけではないが、配属先では健康保険を扱ったり、市の財政を扱ったり、戦略を練ったり、道路や市営住宅を管理したり、病院や図書館の事…
私の書いた日記で、一番ブクマがあったのがこれなんですが、3年半経って、色々状況も変わってきている。まあ私も部署が変わったので、何とも言えないところがあるが、主な変化は、昨日今日と書いている、外国人登録法の廃止=市役所に写真持ってきて貰わない…
最近はあまりないのですが、道路関係の部署にいたときに、昭和50年代ぐらいの書類(地図に関しては明治も)を、戸籍関係の部署にいたときに、場合によっては明治の書類を、多く見る機会がありました。基本的に、今の地方自治は、明治に始まっていると考えて…
お役所仕事、といいつつエポックメイキングな法改正で、昨日と今日の景色が180度違う、という変化だって起こりうる。 遠 州地方が望んだ、外国人登録法の廃止、それとセットの改正住民基本台帳法が始まって3ヶ月経つわけで、成果が実感できるようになってき…
のっけから下世話、最後まで下世話な話で、電車deベビーカー論争がたまにバズるんで、話に入れてもらいたいなーと思っているというお話。 まず、ベビーカー、まあ一応持ってはいます。普段は使いません。使うとしたら物置から出してきて、車の後部座席を畳ん…
私の中の被害妄想のようなイクメンディスが、幻聴のように喧しいので、ここは先手を打ってイクメンをディスろうと思う。 諸君、イクメンとはどこにいる?そう、家の外だ。家族以外に観察されるものがイクメンだ。(家族に観察されるものはよく訓練されたイク…
連綿と続く人間の歴史を、もし未来から見るとするならば、きっと今は激動だろうね。過去の歴史がそうであるように。 遠 州、という小さな地方に住んでいます。僕らぐらいの世代ですと、自分たちが育ってきた時代を、写真やホームビデオなどで、振り返ること…
凡人が仕事ハックっつうか脳ハックされて仕事ガリガリやるとパソコンのアレで目が痛くなる。 思い返せば、「何のやる気も 生き甲斐もなく 死んでるみたいに生きたいね」から始まる電気グルーヴの名曲「人事をつくさず天命を待つ」の中に、「今日できることな…
所得と一言で言っても、実は何を指すのか非常に難しい。巷では「年収」とか「年商」とかいう言葉が流行っているが、これも実際何のことかわからないし、給与所得者の年収は給与収入とほぼ読み替えることができるが、営業所得者等の年収とか年商とかがイマイ…
16歳未満の子どもが3人いるとして、99万円の控除減。住民税的には9.9万円の増。ってことは約10万円を5で割った額が去年の住民税だったということになるかな。2万円、と。 とすると今年の住民税12万円からどんな収入だとそうなるかを計算してみよう。 配偶者…
がまくんとかえるくんは友達で、一緒の職場で働いています。職場から住民税の通知を渡された時、ふたりはとても仲良しなので、住民税についてお互いの金額を見せ合いました。 がまくんとかえるくんはどちらも年収が500万円ですが、一年間の住民税は、がまく…
すみません、正確に言っておきたいので。 住民税に対する阿鼻叫喚であふれるTL 今回の住民税。計算しなおしたら…15万どころでは…15歳以下の子どもの多い家庭には特別課税状態。ビッグダディの家は間違いなく破産すると思う。 ビッグダディは破産しない。私は…
何となく名前って公的なものだっていうイメージが巷間強いような気がして、でもその公的なところで働いているものとしてはちょっと違うんじゃないかという違和感を感じていて、というお話。 子どもが生まれるとお医者さんから出生証明書を貰って、その左半分…
生活保護受給者の97%が日本人、という話があります。3%のうち、南北朝鮮の人が半分ちょっと。南北朝鮮の人が55万人ほどで、その中で特別永住者が39万人であり、経緯から見ても特別永住者は日本人と同様に考えていいと思うので、イメージ的には生活…
大学の頃は、「わが故郷はいつ来ても変わらないなあ」という感覚がありました。おりしも不況につぐ不況。新しいものは何もできないだろう、という感覚すら持ったもの。 その大学時代に、日韓ワールドカップのためのサッカースタジアムが実家から近い場所に建…
窓口で仕事をしている時に、ブラジル人の方から「漢字は読めない」と言われたことがあって、内心「いやあ俺も読めないよ」と思ったことがあります。 中国語では漢字に対応する音は一種類だけだそうです。これならばすべての漢字を知っていれば「読める」とい…
もうひとつのゼロベース思考 たとえば学生なら、「もしも自分がゼロから大学を設計できるとしたら、どんな大学を作るだろう?」と考えてみてほしいのです。 一市職員の私が、行政の仕組みの波にさらわれながら思うことは3つあります。 国の機関として、所得…
封建社会が終わって、日本は流動化を始めたわけです。明治に戸籍が作られるわけですが、それでも世帯の構成と住所はセットだと考えられていたようで、実質と乖離して初めて住民票という住所を管理する台帳が分離したわけです。 まあそのように、実際は流動化…
所得税と住民税の違い、というかまずそういう区分があることすら以前わかっていたという覚えはない。住民税に関わる仕事をすることになるということは、所得税に関わる仕事をする、ということでもある(多分所得税に関わる仕事をすることは、住民税に関わる…
所得にはたくさんの敵がいる。特に税金界隈では「所得」というものはメジャーな獲物であり、様々な税金から捕食、もとい、捕捉される。そんな受難の物語。 税金の中の税金、百獣の王とでも呼べるのが所得税(国税)であり、まず一番に襲いかかる。奴らは少額…
下に書いた日記の続きのようなもの。 中学生ぐらいのとき、うちの実家の近所に、「パディ」というショッピングセンターができた。今でもあまり耳慣れないが、基本的には英語のpaddy=水田のことだと思う。まあその水田ことパディのことを、地元の老人はどー…
英語が苦手だという話は、ありふれた話ではあるが、僕ももちろん英語が苦手だ。今まで生きてきて、まともに英語で話ができたとか、文章が読めたとかいう覚えがない。中高と6年間、さらに大学でちょこちょこと勉強したのに、という。 そんな私も二児の父であ…
課税をする、という大海原の波に揉まれています。その中で見えている断片についての話。 課税する時に、税額を決めるのも大事ですが、誰に課税するかというのもまた大事なことです。その時に、一体誰が誰なんだというのが難しいお話で。 個人や法人が、ある…
この界隈には「納税者有利」という言葉があって、納税者が有利になるように切り捨てや切り上げを行ったりする。疑わしいものは納税者の有利になるように、という意味もある。これらが税務に関わる職員たちの基本認識だ。 「税金」というものの考え方にもよる…
最近は深夜まで給与支払報告書を分別・チェックしている状態なわけで。で、その中で、自営(農業含む)と家族経営(有限会社とか)との違いが何となく理解できた、と。そんな私が次の記事を読みました。 一体改革:「ニセ弱者の宴」をどう防ぐか 俗に、クロ…
市県民税に関わるところで働いていると、各会社等から給与支払報告書の提出を受けて、それを整理するという結構なボリュームの仕事があります。係全体が何ヶ月かこれにかかりっきり、ぐらいなイメージすらある。で、この給与支払報告書って何?ってことです…
国民健康保険税を担当していますと、この時期特有の業務があります。年末調整や確定申告のために、支払った国保税をお知らする、というものです。 国保税は、社会保険料控除として、年末調整の場合は職場に伝えることによって、また確定申告では税務署に申告…