住民票と印鑑証明の発行は、行政職員の手を介さずにできるようになるべきだと思う。その場合に戸籍は少し毛色が違うが、戸籍なんて意味ないから。結局のところ相続に使うのが大半、言うなれば民の需要なわけで、国の事務であることがちょっとよくわからんというか。
今は市民課は繁忙期なわけで、でも結局物理的に処理してるから繁忙期なんだろ、と。転出と転入は必ずセットで行われるわけだから、市町村をまたいで引っ越しすると手続きが非常に多い。そういったものは一度で済むようになるか、窓口を使わずに手続きが行われるようになるかしたほうがいい。本人確認ができたのなら何でもできるようになるべきで、公的個人認証などで本人確認ができたならインターネット上で色々な手続きができてもいい。転入や転出など。
住基カードのコンセプトは本当に間違っていると思う。帯に短し襷に長し。本人確認用に使いたい人はICチップが付いている必要がないし、また未来永劫使われることもない。公的個人認証に使いたい人は顔写真や名前が表面に記載されている必要がないし、多分カードとして持ち歩くこともないだろう。これら2つは基本的に全く結びつくものではない。さらに市町村の独自サービスに至っては誰も使う必要がない。
そんなことよりこのカードは国が管轄したほうがいいのではないか。発行した市町村から転出すれば使えなくなるなんて本当におかしい。それより転出した先で使えるように、またはインターネット上で転出転入の手続きをできるようにしたっていいんだ(そのためには公的個人認証が必要なので住基カードは関係ないっちゃーないけど)。
いくら過渡期にしたってこれでいいのかっていう。
そういえば戸籍なんですけれども、これだけちょっと毛色が違うってことの続き。国の事務の割に、国が利用している部分が少なすぎ。旅券とかって結局日本国籍の有無を確認してるだけやん。戸籍に登録されてる人数も日本の人口より割と多いしさ。市町村だって戸籍を行政として余り利用してない、っていうかしていいものなんかわからんけど。
住民票ってのは実は住民個人と全く関係ない、行政用の部分も多い。もともとは事務毎に台帳を作っていたのを、重複が多くて効率化のために住民基本台帳として他の台帳の基本として作ったものなのだ。選挙人名簿とか国保とかそういうものに利用されている、と思った。だからその目的外に住民が自分の住民票の写しを求めるときに手数料を取る意味はわかるんだけど。
戸籍のほうははっきり言って最初から個人(私的領域)のため、って部分が強い。多分戦後の制度改正から。家族関係の証明というか、民放(実体法)の規定を実体化?するのは戸籍法(手続法)なわけだからね。
そんなわけで公の利用が少ないと思うんです戸籍は。これって手数料とるより販売というかもともとそのためにやってるって感じだよね。民営化しろとは言わないけど何か公でやることなのかなあって。いやまあ身分関係の安定化のために税金使う必要もあるでしょうけどね。
そんなわけで戸籍は住基ネットにも関係ないし、ある程度スタンドアローンでいくのかなー。徒花チック。
その対比として住基ネットはもっと行政のためのシステムにしないと。いや、違う、住基ネットはその中の個人が利用する部分が主だった。住民基本台帳部分とわけて考えないと。うーん、ややこしくなった。