外国人登録制度にはいろいろな制度が絡んでくる。入管もそうだし、帰化もそうだ。特に特別永住者こと在日韓国・朝鮮人の方をいつまでも外国人として扱ってしまうのは、この帰化制度に問題があるからな気がするのだ。
実際はともかく、帰化はややこしいイメージがある。周囲の要請で帰化を急ぐスポーツ選手ならともかく、自分の根幹に関わることをそんなにビジネスライクに事務を進められるのか、ということ。途中でひっかかった事務的な要因と、自らの出自を、そこで絡めて考えることも出てくるだろう。
実際僕は外国人登録の担当者として特別永住者の方に会ったことはない。ところが日系人が8割を以上を占めるこの地方都市でも、その拠って立つ法律は同じなのだ。僕らがはっきりと苦労するのは言語でのコミュニケーションであって、それがない特別永住者の方に、一体なぜ同じ法律を適用するのか、と思ってしまう。
ちなみに外国人登録制度には改正の動きがあるらしい。特別永住者とその他の外国人を2つに分け、そのうち特別永住者のみを現行制度にて市町村に担当させる。その他の外国人は入管にて新制度で対応する、というようなもの。とにかく両者を実務的に分ける、という意識はあるようだ。
そうなればうちの市では事務が半減どころか激減するだろう。だいたいなぜ間に市町村が入ってるんだって話。それにしても公務員には矛盾の中で仕事するものが多すぎる。