イクメンで、ないのもつらい。

いい枕が見つからない。とにもかくにもイクメンというものは良くも悪くも定着したり世間を騒がせたりした。イクメンの定義は仕事と育児を両立するものっつーと仕事がなければイクメンじゃないのかとか、そもそも裏に隠れた「イケメン」っつーのがここに来てイタい。カッコよくなきゃいかんのか。夫婦喧嘩は犬も食わんと言うじゃないか。あ、喧嘩の話はしてないっすか?
イクメンで、ないのもつらい。
私事ですが、育児休業を半年ちょっと取った後で割と残業多めの部署に回って色々できなくなったあと、そもそも子を独り占めし過ぎだったんじゃ、という家庭内バックラッシュ的なものもあり、完全に非イクメンに後退したところ、子が懐きません。
一人目の子は半年以上僕がメインで見ていたこともあり、そんなではないのですが、2人目の子は生まれた時から残業有りなので正直懐かない。懐くってのが適当かわかりませんが、2歳にして「お父さん嫌」「あっち行って」「見ないで」等、慣れたんでアレですが、文脈を無視すればなかなか厳しい言葉を浴びせてくれます。買い物等の時も、僕が抱っこできればいいのですが、「お父さん嫌」なので、妻が抱っこせざるを得ない時がほとんどです。
育児をメインにしていた時があるので比べると思うのですが、育児をしていると楽になる側面が、男性にだってある。簡単に育児休業を取れた僕が、簡単には深夜残業をやめられなかったっつーのが男性だからなのかはわからないけれども、結局はモロモロによって非イクメンに揺り戻されることもある。そしてそんな非イクメンは楽ではない。家事や育児に食い込もうにも食い込めない現状がある。本人の努力が足りないのは批判されるべきではあるが、育児がメインではなくなった時の、育児の入りにくさ。まず、育児される本人が拒むのです。2歳児なのだけれどもまだミルクを飲んでいるので、夜中にミルクを作るとかは僕が主にやっています。そういう作業は僕でもできる。でも、当の本人からは拒まれること、多いのよね〜。子にとって「お母さんがいい〜!」っつーことを「お父さんは嫌!」っつー時に僕ができると僕は楽になるのだけれどね。
で、イクメンで、ないのもつらい、っつーわけですが。
そもそもそんなことは枝葉のことでね。ほんとの問題とか危機とかっつーのは前エントリーにも書いたようなことで、主に精神の尊厳とか人間関係とかそういうことであります。そしてお金もまた重要な問題だと僕は思っていて、仕事であるとか同居している家族関係とか、全てのことに一生懸命生きるということが、一番大事なことなのかなあと僕は思っておりまして、2歳児に殴られ蹴られ嫌がられつつベタベタしに行っているというところでございます。
イクメンとかどこにいるんだ。