今、ツクメンがすごい

昨今バズった言葉といえば、イクメンってのがあるんですが、派生してイケダンとかカジメンとか泡沫ワードもありました。今日は新しい言葉を覚えて帰ってください。なんと「ツクメン」です。
ツクメンはモテる!?あなたは尽くす派?尽される派?
頭にガツンと一撃!*1

ツクメンとは、『女性に尽くす、気配り上手な男性』のこと。

なんと丸出し感溢れる。「アッシー」「メッシー」「貢ぐ君」とどう違うの。これって昔から普通に求められてただろうし普通にモテてたでしょうよ。

バブル時代に流行った「高学歴」「高収入」「地位が高い」といういわゆる【3高】から(中略)
現代は「手伝う(家事や育児への積極的姿勢)」「手を取り合う(お互いの協力と理解)」「手をつなぐ(愛情)」という【3手】へと変わりつつあるという。

これたまたまラジオで聴いててのけぞったんですが、まさかの「手伝う」。これはわれらイクメン界の吹き溜まり並びにある層の女子からは禁忌ワードとされているものだと思ったのですが。「家事大変そうだね。手伝うよ。」なんて言ったらどうなることかと思っていたよ。
で、今までイクメンとか言われてたんですが、結局ツクメンを求めるような層ってのは男性に「主体的な家事育児」を求めてないっつーことなのかなーとか。家事育児は女子の分野なんだから、男子は尽くして手伝ってよ、な世界というか。
私ちょっと女子の世界を垣間見たというか、主婦が買う雑誌などをつらつら眺める機会があったのですが、女子ってエラいメンテナンスにコストかかる。これってほとんどジェンダーですね。草食系男子が女子に消極的であるうちに、女子は女子界奥深くまで女子道を求めて狩りに出かけている。
マートだったかエッセだったかリーだったか覚えていないんですが、「おもてなし」道がすごい。女子は基本的には部屋をキレイにシツらえてパーティーな料理作って、女子友を我が家でおもてなししてナンボっていうすげージェンダー*2があるってのを発見したんですね。強ぇ。男子にはできねー。
この「女子」を真面目にストイックにやろうとしたら、そら男子はツクメンですよ。女子道を極めるために、女子クラウド(私の造語。女子の雲は女子単体ではそういうことはないのに、雲に入ったら一緒にトイレに行ったり、一緒にお弁当食べたり、一緒に誰かをハブったりしないといけなくなるってイメージ。誰が主体とかなくなる。)での所作をマスターしたりとかまじ大変。そんなかには男子が主体的に家事育児をするってのはない。ツクメンになって女子道を手伝って欲しいって思うだろうなあ。


ところで先日子どもが産まれたので、病院に通い詰めているのですが、ツクメンではない私でも、やることがある。ツクメンではない男性の立会出産は、出産を共有するために必須なことである。痛みの強さとか、出血の多さとか、母子対面の瞬間とかを共有して、それ以後の入院生活のためのリサーチをする。母乳育児と産後の肥立ちとのバランスとか、その中で自分が動くことによってよい影響を与えられるかとか、全て情報収集・共有にかかっている。そうしてこそ、裏方として主体的に動けるってもの。
結果的に尽くしているように見えたとしても(見えなくてもいいんですが)、これはツクメンではないから、きっとツクメン提唱者層からは嫌われるだろうな、と思った。いくら尽くされているように見えても、F1ドライバーとメカニックはチームなんだぜ。

*1:という本がありました。どうでもいいですが。

*2:こういうのジェンダーって呼ぶか知らないけど