税金と社会保障は、貧困ビジネスか?

原発、消費者金融、パチンコ・・・依存者を食い物にしてきた日本の「グル」の構造
「我慢できる人」は脳が違う?
このあたりを読んで、税金とか社会保障のことを考えると、ちょっと貧困ビジネスの香りがします。
「依存」と「我慢ができないこと」ってちょっと近い気がして、税金周りって実はそういう話がある気がしている。(で、社会保障の面では、年金も国保も保険なので、ギャンブルの一種かな、と。こういう記事もありますし。人は少ない確率を多く見てしまうバイアスがあるみたいなの。)
税金の貧困ビジネス的なところって、知らなかったり、何もしなかったりすると、勝手に負担が増えてしまうこと。例えば所得控除って色々できるんだけど、それを最適化できてる人は少ない。ほとんどの人が税金を払いすぎているところがあり、それは税に無頓着なほど多くなる。あと行政は基本的に申請主義なので、書類がめんどくさいからって出さないでいると、税金が高くなったり、低くならなかったりする。
あと税金って債務であり、強制力が強いので、基本的にほとんど消えることがない。ホームレスになるなら別だが、ある程度腰を落ち着けて生活しようとするなら、税金はかなり厳しく追及してくる。年15%近い延滞金もエグいですね。多重延滞者はほんと生活が成り立たないというか、雪だるま式に税金が増えていくのを見ると、恐ろしいものだなと感じます。土地建物なんかはその過程でなくなっていきますね。全金融機関の残高照会とか、差し押さえとか、なかなか強い手段を持っていたりします。で、そういう伝家の宝刀って抜きにくかったんでしょうけど、今は納税の担当を強化し、また県内で集約するなどして、実行力が強化されています。僕個人ではとても戦えません。
で、共通番号制度なんかそうですが、基本的に所得のない人から毟ろうってんじゃないです。所得のあることやないことを行政で共有しましょうってものです。で、多分所得のない人にとって恩恵が大きい制度だと思っています。税金が貧困ビジネスなら、基本的に所得のない人から毟ろうとしています。毟る方法は、「申告しないと所得がないこととして扱わない」ってこと。
所得がないことが一度判明すれば、どこの行政に行っても所得がないとして扱われる。こういうシンプルなものになれば、救済される人もいるはずだと思います。反対に逃げられないのは所得があって、それを隠している人たち。
実のところ、税金が貧困ビジネスじゃないようになろうとしても、個々の事情を斟酌して拾うことはできないんですよね。共通番号がそれを拾って共有するか、シンプルな税制にしてそれが自然に現れるようにするか。「消費税は低所得者に厳しい」ってウソだと思う って話かもしれない。
我慢できる人でなければ、税金は後から払うの無理だよね。消費の瞬間に払うのが当然だよね。で、市県民税滞納するより、消費税払ったほうがいいような気がするんだよなー、税金の貧困ビジネス度を下げるためには。