原発の近くにこそ人は住む

今回の地震でも、原発周辺に大量の避難民が発生したわけですが、なぜ人のいないところに原発を作らないだろうかと思った。しかしうちの地元にも原発はあるわけです。首都圏の喉首、まではいかないかも知れませんが、割と近いところに。
それとは別に、原発の周りに人が集まるというお話。
僕が生まれる前から原発はあったわけですが、原発がある町は、原発の町として有名でした。ま、砂丘も有名だけど。原発の城下町として、潤沢なお金のある町として。地元でのイメージは、「ちょっと危険だけど、原発はお金を落とすし、雇用もあるし、商業施設も多少あるなあ」って感じ。選択の結果、積極的に住みたいという人も多い町だったのです。
原発の影響はきっともっと幅広い。それならお金を貰える(なんだかよくわからんけど、原発の近くに住んでると電力会社から毎月か毎年かお金が貰えるようです。確定申告でたまに申告があった。)原発に近いほうがいいって考えるのもありえる話。
原発を作る選択というのはそういうこと。迷惑施設とか大型ショッピングモールとかそうなんですよ。自分の家の隣は嫌だ。でも、他所に作られても影響が及ぶ。いっそ皿まで一緒に食べちゃおう、ってのはある。
近隣では、原発のある町のイメージはそこまで悪くなかった。結局結果論で言えば得って話になっちゃうんだけど、でも外部不経済があるよね、それ誰が負担するんだろうっていう。お金でシャブ漬けにしてるけど、総合的に採算取れてんのか、とか。そこまで原発が経済的に優れてるのかなあ。