農家の農協依存

下のエントリに関連して、農家の農協依存っぷりがハンパない。おはようからおやすみまで農家を見つめる農協は、農家の生活必需品をほぼ全て提供している。のみならず、把握している。農業に関わるものとしては、農薬・肥料・種苗が買えることはもちろん、食料品だって買える。農作物を売る時だって農協を通して売る。JAバンクで金融サービスを包括的に行うことはもちろん、生命保険も地震保険も農協が行う。ガソリンも灯油も農協で。人生のおやすみである、葬祭だって普通にやる。農家の人生のほぼ全てが農協に委ねられ、記録される。
確定申告で必要な書類は、全て農協で揃う。農業でかかった経費も、おうちで使ったストーブの灯油代も、全て一枚の明細に記載されている。確定申告の現場では「この灯油ってのはなんか農業で使ったんですか?」「いや、うちのストーブで使った」「じゃあ経費で見れませんね」と言ったやりとりを。
生命保険料控除も地震保険控除も全部農協でかけてある。還付金の口座も農協だ。土地を貸す(=不動産業)のだって農協を通している。何このコングロマリットぶり。
農協はほとんど農家をスポイルするぐらいに、何も考えなくてもいいように甘やかしている。農家の牙は既に抜かれていると言っても過言ではない気がする。
(あと実際これグレー的な気がするんですが、行政手続の代理的なことや、コンサルタント的なことも幅広く手がけてますね。年金貰うときの申請とか。)