住基カードの消える日?

みなさん、住基カードって知ってます?住基カードの交付は2003年8月25日から始まってるから、もう8年近く経つのよね。カードの有効期限は10年だから、まだ有効期限の切れた人はいないわけだけど、今一体どれぐらいの普及率かしら?
まあざっと4%ってとこらしい。多いと見るか、少ないと見るかはともかく、国が推進して行政サービスの基板にしようとしていたものが、8年経って4%の人しか持ってないってんじゃ、何のサービスの基盤になるのだろうか、ぐらいには思ってしまいましょう。
この住基カードって何に使うんでしょう?こっそりお答えしますが、免許持ってない人の本人確認か、確定申告をe-taxを利用して行うための電子証明書を格納するためだけに使います。用途の95%ぐらいはこの2つで、しかも多分両者はあんまり被ってない。
IT、と言いますか、行政の電子的なサービスであろうと、絶対にドッグイヤーです。時代の流れは早いです。日本が遅れてたって諸外国は進んでいるわけで、その恩恵は多少なりともこちらに流れてくるはずです。
で、拡張性の高いサービスとして始まった住基カードももう8年近く経とうとしている。最初に作った人のカードの有効期限である10年が経とうとしているのに、追加の行政サービスはほとんど展開されてこなかった。
まじすか?
最近になって、住民票のコンビニ交付*1という、少し新しいことが試みられている。そのサービスの基盤が、住基カードなのです。8年近く経ってようやく!
お隣り韓国では、2003年から住民票はネットを通じて自宅のパソコンから印刷できるらしい。これについては国民の同意が得られるかはわからないが、もし技術的な障壁がなくなり、不正入手などの問題もないとしたら、ネットで住民票取るのと、コンビニで住民票取るのと比べた場合、ネットのほうが手軽な気がしてしまいます。
基本的に住基カードを初期に取られた方は行政に近い方(もう少し予想するなら若年の方は少ないはず)だと思われます。何かできるだろうと思って何でもないカードを入手したわけですが、10年経っても基本的にはほとんど利用したことがないはずです。
住基カードを免許証のように本人確認に使う、というのもあまり生活が変化しない方には必要ありません。初期に住基カードを取られた方にはあまり使う機会がなかったかもしれません。
もしかするとこの方たちは住基カードを更新しないかも知れない。そしてもう少し経てば行政サービスは住基カードなんかを基準にしてたら利用者から文句が来るような時代に入っていくでしょう。住基カードを自宅で使うためには(というか公的個人認証サービスのことなので、直接には住基カードのことではないですが)、カードリーダーが必要なのです。たとえ1000円だって、そんなものを買わす?いやーちょっとどんだけカードにメリットあるんすか、って話になるよね。
多分、住基カードは拡張していかない。時代の徒花になっていくのだろうな、と感じる。というかですね、まだ希望を捨てていない人たちが多いってことなんですよね。一般的には徒花っつーか咲いたかよ、みたいなもんですよね。

*1:ブレイクスルーはある民間の方のアイデアらしい