男性の育休

ツイッター上で行われた、#WLB_cafeでの「男性の育休」に関する交流会に参加した。詳しくはこちら↓
ワークライフバランス・カフェ スタッフ日誌
そこで感じたことと、他のこと少し。
男の育休取得者って矛盾を抱えた存在なんだなあ。自らの成果を喧伝したい自意識もありつつ、それが効果(賞賛を受ける、または同志を増やす)をあげるかわからない。自らの職場の中で感じる矛盾としては、「そういう人」扱いされて結局誰も僕の事例を参考にしないだろうな、とは思っている。
また、取りたい側、取って欲しい側のイメージも錯綜している。
男の育休を、ワークライフバランスの社会的な解決策と考えることは怖いこと。また、取得者当人にとっても、その文脈の中で語られることにも確かに違和感を感じるようにはなってきた。はっきり言うと、僕らの話に耳を傾けてくれる人(特に男性や上司などの当事者)がいるとは考えにくい。誉めそやしてくれる人もいるだろうが、それによってそうでない人がクサされるというのは、確かに分断を招く。
男性の育休ではなく、男性が育児に関わること、を中心に考えると、話はどうなるだろうか。置かれた状況の中で、どのような選択肢を選ぼうと、主体的に育児に関わることはできる。残業、休日出勤の中で、例えば一度でもお風呂にいれる、おむつを変える。妻から言われるのではなく、自分から。その行動の中からも、変化は起こっていくはずだ。
昨今巷で言われる「イクメン」というのはそういうことなのだろうか。
男が育児に関わりたいという思いを持つこと。そしてそれが社会に広がっていくこと。それが制度にアクセスする潜在的な人数を増やすことになるのだろう。
男性の育休取得者が、育休について語るとき、それを他人事と思う人を増やしてしまうなら、それは確かに逆効果にも成り得る。既に育休を取得した者は、自らの稀少価値を高めるため、そういう言動をする意味もあるだろうが、それでは自分が社会の特定層から距離を置かれるかも知れない。
それでは自分はどのような言動をとればいいのだろうか。男性の育児休業が普通であるという環境が来るまで、男性のちょっとした意識変容の手助けができるような、小さな気付きを発信できればと思う。僕の場合、うーん、月給20万円でも、妻が働いてれば子どもを持っても経済的に大丈夫ですよー、と発信するとか?