直系家族

前に書いたような気もするが、自分が長男であることについて。元々田舎の長男は事業の継続が求められていたと思う。うちの周辺は江戸時代には士農工商の工の瓦屋(小売ではなく製造)だったらしい。少なくともその時代には集落があった。で、明治期には多分それが崩れて各家で好き放題な商売ができるようになった。昭和後期(僕の小さい頃)確認した範囲では、織屋、足袋屋、瓦屋等が現役で存在した。それが屋号として各家を指すのはもちろん、すでに存在していない精米屋、紺屋等も屋号として機能した。うちの周囲はそのように屋号で呼ばれていた。(うちはしばらく前からサラリーマンだったので屋号は知らない。4代前の「かんめーさ(亀吉さん)のうち」と呼ばれたことはある)
すでに織屋も足袋屋も瓦屋もない。
とにかく昭和後期はそのように育った。イエというものは事業の主体(会社)である、と。すでに隔世の感である。
ところですでに日本では夫婦(と未婚の子)だけの核家族が6割を超えている。うちのような例(直系家族)は少数派なのだ。これは時代によるものだろうか、という疑問があって少し調べて見ていたらこんなものを見つけた。
「直径家族制から夫婦家族制へ」は本当か
実際は僕のような属性があれば親と同居になってしまう例も多いのだ、と。つまり、時代は変わっても、各人の頭がまだついていっていない。この課題について考えている個人も多く、何とか解決の糸口が見つかればなあ、と思う。