母親はなぜ生きづらいか

母親はなぜ生きづらいか (講談社現代新書)

母親はなぜ生きづらいか (講談社現代新書)

香山リカデビュー。な気がする。
話はそれるけど、大学の時に臨床心理学系の授業とか河合隼雄とか読んでたときに、母とか父とか頻繁に言ってた気がするけど、忘れちゃったなあ。覚えときゃよかった。あと、精神科医って何なんだっけ。
江戸時代は父親が子どもを育てていた。地域が子どもを育てていた。明治以降、国策で良妻賢母ってハンコが作られ、大量生産された。それが母のみの子育ての原点、と。(母のみの子育てってのは特殊だよ、と。)
あとはそれもあるけど、どうして心象風景の中に「母はスバラシイ」みたいなイメージがあんのだろうね、と。国策もあるけどもっと深いおっさんの母に対する愛ってのがあるよね、みたいな。
自分の経験の話だけど、うちは母がフルタイムで働いていて、母目線では「家に帰ると自分のとこにくっついてきた」って言ってんだけど、自分目線では「親がうちにいなくてタノシー!」だった覚えがある。専業主婦なんて子どもにどんな影響を与えんだ?っていう偏見持ってるけど、だから人と違う行動すんのね、と。よくおふくろの味って言うけど、母の味噌汁は健康のために薄かったので、外で味噌汁飲むのがたまらなく嬉しかった。一人暮らしで自炊ができたのも、おふくろの味が不味かったせいだと思う(父の料理のほうが旨かったという意味で)。
何だかよくわかんなくなったけど、自分の母に理想の母を重ね合わすのは損だってことと、母子関係ってのは結局自分と母親のことらしいよ、という話。