市役所はワンストップサービス化しているのか?

僕の仕事は支所の窓口なわけですが、最近の仕事は主に何でも話を聞くことです。定額給付金の窓口と期日前投票は別のところなのでそちらへ誘導したのですが、それ以外は、
「住民票とりたいんですが」「はい、こちらです」
「税金の関係はどこですか?」「こちらです」
「ゴミの係は2階ですか?」「こちらです」
国保のことはどこに行けばいいの?」「こちらでけっこうです」
「下水道のことで来たんだけど」「こちらでお受けしています」
「水道は?」「こちらには課はないんですが、お支払等はこちらでお受けしています。それ以外でしたら担当に電話でお繋ぎします」
「公図を取りたいんだけど」「こちらです」
「犬の関係は?」「こちらです」
「入籍したいんですが」「はい、こちらで」
「土地について聞きたいんだけど」「どのようなことでしょうか。こちらでお答えができることであれば」
「相続の関係で戸籍?が欲しいんだけど」「はい、こちらで」
「人口統計とかってここでわかる?」「はい」
「パスポート」「印鑑登録」「はい、こちらです」
いや、全部こちらやん。何だろうこのワンストップ。どこか他に行こうとなさるお客様を窓口に引き留めようとする姿勢。言われている「たらい回し」と違う違和感。生活全般にわたる行政の疑問(市から社保から法務局からハロワから)をとりあえず最初に受ける。インターネットで調べたり、広報読んだり、各方面に電話したり。この苦労が報われるとするなら、評価されることだろうと思うぜ。窓口だなんて曖昧な名前で呼ばれる係だけれど、「すぐやる課」とかより流行に乗っている気がするのに。市役所がワンストップサービス化したとか言って実質税務証明と住民票戸籍が一緒の場所で取れるようになっただけだったりするのなんて、本当にワンストップか?我が職場にお客様がいらしたならば、相続とおっしゃれば銀行で過不足がないように相続のご説明をし、パスポートを取られるなら戸籍の取り方から申請書の書き方まで付いて受ける。
いいか悪いかはともかく、特殊な職場だろうと思う。