入籍

仕事でイライラしていると、「入籍」という言葉にイラっとくる。余力のある時だったらいいんだけど、我々サイドとしてはどうしても「入籍」という言葉を読み解く必要が出てくる。市の窓口で必要なのは、相手の要望を読み解く作業だ。だから自分で要望を特定する人にはこちらが困る場合もある。他には「住民票を下さい(住民票を移したいから)*1」とか「(目的を言わずに)コピー機を貸してほしい」とか。我々としてはその言葉に答えればいいのか、それともその言葉の裏にある真の要望を察知して応えるべきなのか判断する必要がある。「入籍したいんですけど」と言われた場合には、それを聞くだけで頭の中で仕事が発生してしまうのでつい疲れている時などはイラっとしてしまうのだ。ご結婚したいんでしょうね、と思いつつも入籍したい場合もあるだろうし、相手が筆頭者だった場合は本当に入籍=結婚だから入籍であってるし、みたいな。これは自分が直に受けた時だけでなく、周りで聞いているだけでも作用してしまうらしく、「ああ!「結婚(婚姻)」って言ってくれ!」と思ってしまう。
市役所がする作業のことを予想した言葉回し*2、例えば先述「住民票を移す」もそうなんだけど、それをそのまま使われるとこちらは非常に気を使うことになる。窓口の仕事としては意外にそういう部分が多い気がする。市側には避けるべき言葉の使い方もあるので(例えば筆頭者はご主人です、であるとか)、意思が疎通できるまでに思わぬ体力を使う場合もある。こういうときはお互いぐったりするのだろうな、と思う。

*1:たまに住民票を移すために住民票の写しをとってそれを転入先の市町村に出す人がいるのでとても怖い。住民票持ってこられても転入を受付できない。つまりは住民票が向こうにあるってことであり、二重登録になるから。必要なのは「転出証明書」と言って、転出先で住民票を抜いたことを証明するもの。

*2:ただし、ほんとは違う