ピジン言語

フィリピンではタガログ語が話されている、というイメージだったが、例えば数字などは英語だし、単語的にも英語から来ているものが多い。スペインに支配されたり、アメリカに支配されたり、日本が入ってきたりと言語的にも色々なものがその地を飛び交っていった。クレオールっつーかなんつーかの世界だな。
日本語の苦手なフィリピン人と、それよりは少し日本語が得意なフィリピン人と僕との会話。
苦手「タックスなんちゃらアナウンス、コレ何ノオカネ?」
僕「これは車の税金ですよ」
苦手「?」
僕「くるま。カー」
得意「あー、車ノ税金ネ」
苦手「ソンナノナイ!シラナイ!」
得意「(フィリピン語で説明する)なんちゃらかんちゃらタックス」
苦手「なんちゃら車検かんちゃら」
得意「車検カンケーナイなんちゃらタックス」
苦手「車検証なんちゃらクルマなんちゃらナンバー」
得意「(僕に向かって)アノ、コレドッカニ車ノナンバートカ書イテアル?」
僕「この番号がナンバーね」
苦手「ナンバーチガウ!オレノジャナイ」
得意「ジャア見テクルヨ…(見てきて)・・・コレ合ッテル。コレオマエノ税金ネ」
苦手「チガウ!車検証ナンバーうんちゃらうんちゃら!トッテクル」
得意「(待ちながら苦手さんに対して)カレチョットオカシイネ。ナンバーアッテタヨ」
…(車検証を取ってきてナンバーがばっちり合っているのを確認しながら)…
得意「なんちゃらナンバーうんちゃら全然なんちゃら」
苦手「うんちゃらかんちゃら違うなんちゃら」
得意「なんちゃら!目ガ悪イナ!うんちゃら」

この「目が悪い」のところで思わず噴き出してしまった。会話の中で英語の単語があったり日本語の単語や文章があったり聞いてて雰囲気がわかるのが面白い。お笑いで言うなら、アルコ&ピースのコントの本物。いやあ、仕事中にあれだけ笑ったのは久しぶりだなあ。
なんというかピジン言語ってこんなんなんだ、みたいな。外国へ行けばこれでいい時もありますぜ。僕もピジン英語喋るかなあ。