住基カードを無料にしている市町村にいくらかの上乗せの交付税を配分するらしい。現在はカード1枚につき1000円交付してるんだって。一般的には500円を手数料としている市町村が多い。原価が1500円らしいからその差し引きってところか。
何というか、市町村としてはこんなもののために1円でも損したくないって感じもあるのかなー。総務省が一生懸命笛を吹いているけれども、踊っているところはほんの少し、ってところだ。
そのほんの少し、現在無料で交付している市町村は20ぐらいだそうだ。私のむにゃむにゃな市でも無料で発行しているのだけれども、実情を言いますと国全体の1.4%に対し、うちの市で2%ぐらいだろうか。え、そんなもん?
これは日経新聞の記事(5面です!)に対してうにゃうにゃ書いてるのだけれども、記事の最後にいわゆる「付記転入」のことが書かれている。引っ越しの際の手続きで転出先と転入先の両方の市町村窓口に足を運ぶ必要がなくなる、ということが住基カードによってできるようになるのだけれども、この手続きがどんだけ不便なことか。
まず住基カードの発行のためには必ず市町村の窓口に本人が足を運ばなければならない(転出入の手続きは本人と世帯主(うちの市では慣例的に家族も可)ができるようになっている)。場合によってはその場で発行できないのでもう一度は本人か代理人が足を運ばなければならない。写真付のカードが必要なら写真が必要だし(うちの市では本庁に限りデジカメで市側が撮影している)、現在ではほとんどの市町村が500円の手数料を取っている。
さて、カードができた。転出をしよう。転入後の市町村でそのまま手続きすればいいんだったな。いえ、違うんです。前住市町村に付記転出届を出さなければいけないのです。まあ郵送でもいいんですけどね。あ、そういえば普通の転出届も郵送でできるんだっけ。あれ?何かメリットあったっけ??
さて、この後は転入手続きですが、後は大して住基カード持ってようが持ってなかろうが変わりません。
これをもって住基カードは回収されます。
欲しければまた新しい市町村で作ってください。by総務省
私たちの支所では先月ぐらいに付記転入があり(そもそも初めてのケースである。)、大騒ぎになりました。「転出先へ届け出ればいい」ということで誤解があり、前住市町村で付記転出が行われていなかったので転入手続きができません。さらには免許を持っていない方なのに転入によって住基カードが失効し、本人を確認できる証明書がなくなります。
そんなわけで私は住基カードに対して怒りを覚えています。そんなことより明日の成人式(連休の真ん中)に住基カードキャンペーンのために出席させられるはめになりました。この恨みはらさでおくべきか。