昨日は移民政策学会プレ研究会、というものに行ってきた。その前日に「在日ブラジル人の『明日』を考える」というシンポジウムが別にあったらしいが、そちらは知らなかったため、参加できなかった。
話によると両者は方向は近くとも、かなりの別物らしい。それがどういうことかと後でわかったのは、片方は元入管の人の肝煎りであり、他方は入管と戦う弁護士の肝煎り?であるということだ。それはともかく、問題に対して多面的なアプローチもまた必要である。僕自身がどちらの立場ということもない。
どういった方向であれ、日本で「移民」というものに対して公に語られることが必要であろう。個人的には、すでに行われている移民について認め、対策を講じることと、将来的に行われるべき移民の方向性を考えることの2つが必要だと思う。どちらかというとそれは政府に求めることなのだけれど、移民の問題はまた広く国民が考えるべきことでもある。
FTAであるとかつまりは貿易と人の移動は同列に語られるべきである。その意味でははっきりと農業の保護というのがまた問題となる。例えば農産物を誰が作るのかどこで作るのかは人の移動の問題でもあるし、貿易の問題でもある。
外部不経済とか市場の失敗とか比較優位とかそういうことを基礎にしながら議論を積み上げていくようなものが必要な気がするなー。
追記:そういえば「ルールを守って国際化」が入管の標語だったことを考えると、入管にはあまり賛同できないところがあるな。外国人を受け入れるということはルールを守らない人も(少数)受け入れることになり、その事実も受け入れる必要があると思う。