下のに関連して、僕は働いている人が働くことに恐怖感を感じてないのはすごいなあ、と思う。僕は怖いから働いて手にしたものには手をつけたくないと思っている。依存してしまうと逃げられないわけだし。これは公務員だからそう思うのかな。雇われるということを信用できないんですよ。
「手に職」思想もちょっと違うんだけど、例えば僕が今の仕事を辞めても誰も僕を雇わないんですよ。今までの経験を誰も評価しない。多かれ少なかれサラリーマンは、現在の職場を放り出されたら同じ給料以下でしか雇われない。そうであれば我々は雇い主に支配されることになる。
雇われることを信用できなくても、続けられる限りは雇われ続けたい。それが支配されたものとしての最善の選択である。それでも尊厳が失われるようなことがあれば、雇われることを自ら断る必要もあるだろう。僕はいつもそのことだけを考えている。そして手に職、自らの商品価値を高めることができないのなら、手元に留保を置いておけばいいのだ。というわけで雇われて得たものを、雇われていない気分で処分する。
働くことに関する恐怖は、本質的には「逆らえない」ことにある。「逆らえる」と考える人たちは働くことも怖くないだろうし、働く以外のことも考えられるだろう。とにかく僕はこの恐怖があるので働くことだけを考えるのです。