検索したらたまたまこういうページがあった。多分興味あるの僕だけでしょうけど。
外国人に対する指紋押捺制度がなくなってしばらく経つ。もちろん僕はそんな制度は知らなかったんだけども、実際この制度の影がいつもチラチラしている。99年までは外国人に窓口で指紋を押してもらっていたらしいが、反対運動によって廃止された。そもそも市町村にとって指紋なんて何の意味があったというのか。押し付けられていた市町村もたまったもんじゃない。
廃止されてなお、なぜその影がチラついているのか。指紋押捺自体に意味がなかったというのならそれを廃止するだけでよかったのに、上のサイトにもあるように、同一人性確認のために(そもそも指紋が同一人性確認だったというのだ)新たに署名と家族事項登録を導入した。これでさらに事務は煩雑化した。指紋は押すだけで終わりだというのに、家族事項は家族の出入国によって変わりうるし、一体どこまでの範囲が家族なのか*1という問題もある。署名もこないだまで誤解していて、クレジットカードとかに書いてもらうようなものと同じだと誤解していたのだけれど、ただ単に指紋の代わりなので本人が署名としてその筆跡を登録するというものではない。だから普段使っているサインと変わることも何も問題がない。そもそも対外的に示すのではなく、「あなた(外国人)と私(市町村)だけの約束」、なのだから。結婚して苗字が変わっても直す必要がない。さらに署名を貰うべきときにもらい忘れたらもう一度もらう必要もない。
てなわけでほんとややこしいのです。指紋押捺制度は外国人の方(多分特別永住者の方)が拒否運動(単に押さない)をしてなくなったということらしいですが、それに対して署名と家族登録はソフトだから拒否されていないんでしょうね。
法務局さんは一体市町村という手足を何だと思っているのでしょう。何をやらせてもいいと思っているのでしょうか。法廷受託義務、というものは法律で決めさえすれば市町村を従わせることができるのでしょうか。その根拠は一体何だよ。法務局だって窓口持ってるだろー。僕は今市職員ですが、実際のところは法務局の管轄の出先というイメージが強いです。
さっき外国人登録事務が簡単だって書いたのはこのような理由です。法務省に従ってやる義理なんてあるかよ、っていう。ある程度の法律だけ守って、あとは許されるミスはしてもいい。厳密な運用をしたって法務省が自己満足するだけです。そんなに全能感に浸りたければ自分たちで手を下すべきだぜ。

*1:兄の妻の姉の子、とか