まだ途中なんだけど若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)を読んでいて本当に腹が立ってきた。本の内容に対してではなく、社会に。若者が社会で虐げられる存在であるということに。
例えば企業は年功序列や雇用の維持のためには未だ入社していない若者の雇用を奪っていいと考えている。組合も同じ。さらには現在働いている若者も相対的に声が小さく無視される。まさに既得権。企業で上を占める人達は年功序列の老人で、自分たちのためには若者はどうなってもいいと思っている。
さらには年金。誰がどう考えても賦課方式は失敗*1で、積立方式にするしかないのだが、飽くまで賦課方式を維持して若者に老人の面倒を見させようとする。それも政治家が。つまり、若者は人口比も少なくさらに選挙権も行使しないので政治家にとってはお客様ではないのだ。
そうして少子化ニートフリーター失業等の社会問題は若者の責任なのだ、と。どっちでもいいが、これらを放置すれば結局自分たちに返るんだぜ、と言いたいがそのころには彼らは死んでいて(つまり逃げ切って)そんなこと関係ないのだろう。
そうして同世代内でも若者同士は争わねばならず、まるでコロッセオでの戦いを見て楽しんでいるのは老人のようだ。

※というわけで、僕は身も心も公務員にはならない。1日8時間を渡す対価として報酬を得ているだけだと考える。それ以外は個人が自立するために使う。

*1:だって人口比がアンバランスでしょう?