先週の金曜日に海岸浸食に関するシンポジウムに行った。まあ直接は僕と関係ないと思うんで、参考
まあ記事にもあるように2,3年で危機的状況になったし、2,3年後には壊滅的状況になるだろう中での話。
じゃあ、っつってこれもほんとデリケートっていうかもうほとんど無理な問題なんだよね。そこに住んでいる住民にとっては環境問題の中でも直接的に関係がある問題で、津波が来たら良好な砂浜や松林が消えた状態では座して死を待つようなもんだと活発な論を張ったわけだけれど、じゃあ誰が何を行動できるかというと、厳しいんですね。
例えば天竜川の上流をダムがせき止めているから砂の供給がないんだと正論を言ったところで、ダムを破壊してもそこに貯まった砂は泥だかヘドロだかで固まってぜんっぜん流れる状態になく、ただ巨大な固まりが滝を作るだけだという。逆に面白いのがトラックで砂をダムから砂浜に運ぶのはお金がなくて無理なんだけど、関西空港中部国際空港を作るときに搬入された土砂はそれの何倍何十倍だと言う。結局はお金の力の差ですね。
今の状況では技術に頼らないと問題の延命すらできない状態。理想状態は天然自然であるとしても、だ。しかしその技術だって海岸浸食の応急処置にだけ使えるわけじゃなくて、今でも天竜下流では砂利採取が続けられ、どこかでコンクリートになっている。そのコンクリートが誰かの便利な生活の役に立っているのだろう。
環境問題の縮図があって、結局限定条件の前ではやれることって少ないしまあ海岸は県管理、天竜川は国管理、市は何をすればとかまあ個人が何をするかだってよくわからんことですね。そっちはうちの市と直接関係はないんですが、うちの海岸だって危険な状態なわけで。難しいっすね。
追記:面白いもんで天竜川のダムは何かと言えば、発電用、つまり環境にやさしい水力発電所なんですね。電源開発*1所有。風力だって太陽光だって、環境に影響がない発言方法とは言い切れないよね。

*1:僕、ミニ株だけど所有してる