歪められた日本神話 (PHP新書)

歪められた日本神話 (PHP新書)

この本は弟が買った本なのだけど、「面白かった」とか「読んでみない」とか何度も「読め」というように言ってきたので読まざるを得なくなったのだけど、読めなくはないけどどうでもいいに近かった。
この人は日本の神話がイデオロジカルに歪められている*1という義憤に駆られているのだけれど、僕は多少はその毒に浴されている程度でその怒りに一体化しながら読むことはできなかった。端的に言うと「何怒ってんの?」って話。
まあこの本にある通り日本ってのは神話の神様の子孫が生きているほぼたった一つの例らしいので、あんまりドライに語られるってことは少ないのだろうな。
それにしても、神話は神話を読むこと自体が面白いのに、「神話は神話として読め!」って力説してる本読んでも結局面白くないわなあ。

*1:主に、古事記天皇家宣伝の政治文書であるという説