■
- 作者: 根本橘夫
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
まあそういうごちゃごちゃなとこが面白かったりするし、結局心ってのもごちゃごちゃなとこがあるしね。だから心理学(臨床系かな)ってのは、味わう学問ってことでいいんじゃないかな。
ユングなんかも神話とか夢とか魂とかオカルトとかそういう方向にいってるし、フロイトのも性欲を中心にした物語と言えなくもない。その物語を味わうことで、自分にフィードバックできるものがあればすればいいし、なければもっと科学的な(脳方面とか)アプローチに進めばいい。
以上はこの本とは関係のないことだったけども、以下この本について。この本の中では、珍しくユングとフロイトが同列に語られていた。というよりあらゆるものが同列に語られていた。最初はフロイトなんて非科学的な歴史上の人物を、とも思ったけど、「味わう」という意味においてはまあ可能かな、と。
考える契機っていう点での大事さがこのへんの心理学の機能かなー。というわけで割と一般的な心理学の理論とか(発達に関するもの。エリクソンなど。)を満遍なく取り上げ、さらに個人的感覚で纏めた、っていう本です。