嘘つき度合いが増してきた。その時は本気でそう思ってるのに、割と物に影響されやすいので、それが続かないからだ。
僕は実はかなり物に影響される。それが良いと思っていなくても、人が良いと言えば良くなってしまうところがある。例えば始めに買った村上春樹の小説である「TVピープル」は端的に言えば意味不明で面白くないと思ったが、意外な人が意外にも「面白い」と言ったので、ついつい面白いかと錯覚し、それ以後村上春樹の小説を集めることになってしまったのである(風の歌を聞け、と1973年のピンボールは面白かったと思う)。今にして思えば、TVピープルは面白くなかった。
CDなんかで言うと、BECKが特にそうだ。CD屋の展示か何かに騙されたのか買ってしまってから、実はあまりいいとは思っていなかったのだが、その後でも2、3枚買ってしまった。
イエローモンキーは高校の友達からベストを借りて、ミッシェルガンエレファントは大学の時友人が家に持ってきて、ケムリは同じく大学の時友人がいいと言ってるのを聞いてはまった。どれも別に普通に好きだけど、なんだろう、この軽さ。
ここでもう一つ嘘をついていると自覚している部分は、結構僕には強情なところもあることです。誰に良いと言われようが、絶対に受け入れず影響されない部分もある。
このように材料さえ集めればなんとでも言えてしまうものであり、意図的に嘘を書ける部分もある。でも基本的には僕は無意識的に嘘つきであり、というか嘘以外が吐けるほどには成熟していないってことなのである。
あ、根拠がないんすよ言葉にも生き方にも。(こういう適当な嘘をつくと、気持ちがスッキリするから便利です。)