プチ家出

プチ家出をしました(2時間ほど)。以下、顛末。
先日より離乳食周りが微妙な空気になっていた。簡単に言うと僕(遅らすべき)と義母(急ぐべき)の考えが全く違っていて、妻が間に入っているという状況。一応僕と妻で話して、のらくらと進める、というところまで来たのですが、昨日は妻と僕がいたのに妻が義母に頼んで離乳食をお任せで作ってもらう状況。
子育ては親が責任負うものだし、食材等の選択も、(アレルギーが気になるなら)僕ら夫婦がすべきと思っていた。何というか空気で義母がそれを用意していくなら、そこで反対もできんし、まあすっきりせんけど勝手にやって、と離乳食&食事中に黙って食べて、自分の分だけ片付けてたら義母が切れた。
「食事ぐらい楽しく食べさせて!」と。正直面食らった。食事を黙って食べることは確かに不満を表すけど、まさかそんなに影響がでかいとは。で、義母が寝室に篭もり、僕も自室に返され、義父が切れ、妻困る、という図式。自室に妻が来て辛そうに「謝って」と。いやちょっと何を謝るか、自分が悪くてもちょっと謝るまで人間できてない。
妻「もう嫌出ていこう」「そんなの無理だよ、準備なしに出ていけないよ」「でも」云々…のあと売り言葉解言葉的に「俺が出てくからいいよ」みたいに気軽に家を出た。車は妻のものなので自転車で、15分のところにある実家に。実家に帰って鍵開けて誰もいないリビングで何もすることないなあ、つってたら父が来た。
「どうした」「いや別に」。妻から電話がかかってきてたのでかけ直す。しばらくして繋がる。「帰ってきて。じゃないと義父母が出てくって。」うーんまたいつもの展開かー。さあ、怒られに行こう。その前に父と忌憚ない話をしとこう。夫婦で義実家を出るなら実家も絡む。
そんで父に顛末を話し、もし夫婦で家を出るなら、という話をする。叔父さんの家が今2軒ある状態(賃貸住宅にする予定)なのでそこ借りれるか、とか。将来息子が生まれたとしても継がせずにこの家をたたんでもいいか、とか。そんなこんな1時間ほど話して、さあ帰ろうかと。夜だし、父に軽トラに自転車載せて近くまで送ってもらった。
さて。家族会議って実家ではしたことない。家族間の悩み的な話は僕は父としかしたことなかった。問題を解決しようとしないというか、言葉より状況で解決すればいいのに。そんな家の違いというか、それでも義家での何度目かの家族会議の場に。
よく平気で戻ってこるなと自分の中では思う。怒られに帰るんだぜ。場がセッティングされて、義父からトウトウと先程の僕の態度に対して不満が表明されるので、神妙に聞く。自分なりに使命感がある(妻の開放)ので普段より突っ込んでみる。どういう意図があったか。全て義母に世話されるのは怖い、等、と。
なんやかや申開きをしたあと、突っ込んだ部分等(僕はたまにわざと怒られようとする)について義母から「卑怯だ」と言われる。自分のことは強く弁護し、他者には厳しく検察を送る(どうも僕は弁が立つと思われているよう)。私たちは逆だ、と。相手の立場で考え、自分がされて嫌なことをしない。うむ、そういう強い言葉を引き出せた俺。聞いとこう。
まあそのへんはそのへんで。「とにかく親は立てろ。話を聞け。」と。これは僕にはキツイね。でも「変えようとしてるのではない」と。んんん?よくわからんなあ。まあ要約すると嘘でもいいから親を立てろ、話をシャットアウトするんじゃなく、聞いて右から左に流せ、と。ああ、なるほどそれなら少しわかる。
まあいろいろ言われたけど、とりあえず話は何とかなった。一応最初から最後まで冷静だったと思う。結局妻が親のこと気にしすぎてコミュニケーションができなくなってるのが遠因だ、というところに話が及んだ。僕も義父母も妻があまりに周囲を気にしすぎることを問題視。こっちが核心かな。
とにかく妻が産後から母乳が出ない(というか娘が吸わない)時に人から「母乳?ミルク?」と聞かれるのが苦痛で段々欝っぽくなっていった、と。子育ても僕・義父母でやっていて自信がない。「自分がいなくてもいいと思ってしまう」と。そのあたりが義父母からは妻が僕の顔色を気にしすぎてるように見えるし(だから救おうという思いもあるのだろう)、僕からは義父母に逆らえないというように見える。問題としては妻がいかに自信を持てるか、ということなのだ。
義母も「私は子育て間違ってないと思ってたけど、こんなに親に逆らえないなら間違いだったと思う」と。個人的にそこは賛成だ(言いませんが)。これからは妻の自信回復、産後うつ的なものからの回復が第一、と。義母「もっと自信持って」いやお義母さん、経験者だからわかるけど、その言葉つらいのよね。
「自信持って」って言われたら「ああ私自信ないのね」ってどんどん喪失する。自信のある人はそんなこと意識してない。自信を持つために、今までもそうだけど僕が毎日「好きだよ」「頑張ってるね」って言ってそういうことを考える必要がないようにしよう。今は多大な負荷のある状況なのだ。だからこそ、多大なケアが必要。それは僕の役割だ。
そんなこんなで終了。深夜2時ぐらい。
まあ何でもいいけど、俺絶対褒められていいよ、特に家族から。義父母からも「毎日よくやってるね」って言われてもいい(相手には言いませんけど)。って思ってたら妻が「えらいね」って褒めてくれた。僕の描写が稚拙で、この話の流れで皆さんどう思われるかわかんないけど、だから僕は妻が好きです。
同居について。問題があるのに懲りないような感じになってしまうけれども、諦めたり受け止めたりしながらでも、同居には意味があると思っています。もちろん別居にも意味があると思っています。条件があえば別居してもいい。それでももう少し意義あるものとして同居を続けようと思っています。
その後の夫婦での会話。「例えば俺がどんな酷い状況で出てってもついてきてくれる?」「うん。今日はとっさについていけなくてごめんね。」人にはそれぞれの段階があると思う。もちろんこれは僕側目線で書いてるので、ほんとは僕が大人気ない部分も多いと思う。それでも夫婦が同体であると決意できるなら、大丈夫だと思う。
個人的に。
嫌い合う人が同居することは、ごく自然なことだと思っている。自分の家族もそうだったし。それを感じるのも子どもの勉強かな、とも。実家では祖父母同居だけど母と祖父母が会話してるの見たことないな。祖父母同士も仲悪かったし。そういうもんだと気づいた瞬間があるな。それでもいいと僕は思っているのです。家族が同居するというのは同じ目的に向かってのことなのだし。