エア登録

外国人の転居にあたって、窓口で戸惑う事例が数回。そして気付いたのが、外国人の帰国を正確に把握できない市町村の外国人登録という仕組。現在のようなご時世、帰国する外国人も増えているのだが、市町村としてはそれを把握できない。二度と戻らない意図で帰国した場合は帰国後入管から市役所あてに通知があるようなのだが(自分の事務の範囲外なので微妙)、再入国するかもしれないという意図で帰国した場合には、市町村には通知がない。例えば、永住や定住の資格を持っている人が、旅行に行ったのか永久に帰国したのか、日本としてはわからない*1、ということだ。永久に帰国した場合、再入国許可が切れた何年後かに通知が来るんだったかな。
窓口で戸惑った事例というのは、家族のうちの数名が帰国し、数名が日本に残っているケースだ。市内で転居した場合、帰国している人を転居させることができないので、登録上は世帯を二つにわけることになる。というわけで、外国人登録上は、そのようなゴースト世帯が増えている、ということになる。
まあ理由はいろいろあるけれども、現状ではこれがベストではあろう。これを超えるとするなら、将来的には市民権という形があるかな。
自分の把握しているだけでも数件のゴースト世帯がある。これに一家で帰国してしまった世帯などを合わせれば、どれぐらいのゴーストがいるだろう。

*1:再入国許可をもらっている場合