新規入国者の減少

このところめっきり新規入国者が減っている。特にブラジル人に至っては激減である。体感としてもこんな時期にブラジルから日本に来るのはリスキーだろうと思う。そんな中で私たち外国人登録の担当者がしている仕事は、外国人の在留に関する記録の管理のようなこと。ビザ*1の変更や更新、または外国人登録証(カード)の有効期限が5年のため、それに伴うもろもろの確認などの事務がほとんどになっている。これら二つは人の動きと関わりなく、単純に何年経てば変更または更新というもののため、実感としての潜在外国人の数の印象に繋がる。イメージだけど、それほど減っている感じはないかなあ。
新規が減っているといえば、研修生も最近はとんと御無沙汰。
そういえば人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く にあったけれども、デトロイトなどの産業都市、企業城下町は廃れている、廃れていく、とのことだった。この点我が遠い州も近い歴史を辿りそうな気もしてしまう。デトロイトでは住宅が安く、そういう人達を招き入れてしまう、と。
この近辺で外国人が住み始めた歴史は浅いだろうが、古いアパートから順番に、いつの間にか外国人専門の様相を呈した。雇用促進住宅しかり。今は若い日本人カップルがアパートを借りる事例も多く、新しいアパートには日本人が入るという流れだが、いつか新規建設が止まった時に、そしてアパートが軒並み古くなり更新する力がなくなっていったら、この近辺は外国人にとってまた新たな新天地になろうか、とも思う。
さて、果たして土着の民はなぜここに住み着いているのだったっけ?父祖の土地を後生大事に守ってはいるが、基本的には減る一方だ。一軒家を守っている人が絶え、そして一時アパートに入っていた核家族がその家に入れば、残ったアパートには必ず誰かが入ってくるようになるはずだ。
日本におけるフィリピン人のポテンシャルが高くなってきていると思う。まだこのへんではブラジル人が強いですが、日本に入国できるブラジル人の母体数は相対的に少ないからなあ。

*1:ほんとはビザじゃないんだけど、ビザで通ってるからね。でも、「在留資格」が正しい。