事件的な記事は主に中日新聞から得ているが、その同じ中日新聞に「結いの心」というトヨタをとりあげた特集が連載されている。季節工や派遣工などの悲哀を特集したりしているが、それと今日の一面の記事とがいかにもリンクしていないかのような雰囲気がどうも不思議だ。
寄る辺のない派遣工というものは傍目にも悲しく映る。我が町にも、いや、多分静岡県内のかなりの町でも、単身で住む彼と同じような境遇の人達が多くいる。出身地を遠く離れ、また縁のある土地でもない土地で一人で生活をし、場合によってはまたそこから別の土地に移っていく。彼らの希望とは一体なんだろうか、と想像することもある。
人によっては自分がこれから行く土地の情報すらわからないのだ。
人はそのような状況で、果たしてどれだけ持ちこたえることができるのだろう。生い立ちや性格だけではない。現在の状況こそが病巣なのかも知れない。