食料に関して云々されることも多いが、本当に心配なのは国内よりも国外、発展途上国の食料のことではないだろうか。我々は食料がいくら高くなろうが買うことができるが、我々が買うことができるということは発展途上国に食料が回らないことを意味する。食料ナショナリズムを強めて「自国で供給!」としてしまえば援助で食べている国は食べられなくなるだろうし、食料を売っている国も困るかもしれない。
「安く食べられなくなる」ということが我々の生活を直撃し、中には文字通りの死活問題になることもあるだろうが、死活問題というのが国としてのレベルになりかねない発展途上国(この言葉もBRICSのように本当に発展途上の国とそれ以外の国の区別がつきにくい言葉のような気もする)の問題のほうが大きいのではないか。
酪農とバイオ燃料が個人的には微妙というか、酪農とバイオ燃料がなくなってトウモロコシと小麦の生産量だけでカロリーの計算をしたら、世界で一体どれぐらいの人口を養える計算になるのだろうか。