公務員の異動する部署の中には、「仕事だけをする部署」というものがあるのです。今わかった。仕事というものが上のほうで決まっちゃってて自分たちはただそれの対応をするだけ、という。法律で仕事が決められるからにはそれも仕方のないことです。
例えば、時間内で対応できる以上の仕事を割り当てられれば時間外で対応するしかありません。性質上、創意工夫で仕事量を減らせるようなものではないでしょうし。
僕が巷で言われる「公務員像」に対して致命的な違和感を持つのはこのことによると思うのです。「仕事だけをする部署」にはある意味では自由がない。サボってもいいけど、終わんなきゃ帰れない。一般的な人間であるならば、同僚が自分の分の仕事を背負って苦しむのを容認してまで自分だけが仕事をしない、なんてのはできない。公務員であっても基本的には一般的な人間なのでそこで秩序は崩壊しない。
「仕事だけをする部署」には権限もない。予算もない。毎年の戦略もない。ただ仕事だけがある。まあ民間に比べて楽なんでしょうけどね、そこは否定しないけど。
僕は「仕事だけをする部署」しかわかんないんだけど、きっと他にそうではない部署があるんでしょう。で、そういう部署がどれぐらいあるかわかんないけど、「仕事だけをする部署」に勤務する公務員もかなり多いと思うんだよな。