合併反対と言っている小規模市町村や、合併は失敗だったと言っている旧小規模市町村が多い気がする。ならば市町村は小規模なほうが良かったのだろうか。
市町村は結局自分の力で経費削減したとしても国からのお金を減らされるだけである。小規模自治体は確かに効率が悪いというか、田舎を売りにしているわけだから、国からお金をもらうのを正当化できる。田舎には守るべき価値があるというような。そしてまたそれを受ける権利もあるという。
大規模自治体の末端に組み込まれれば、それがなくなる。今までの大規模自治体の末端部ではもともとそういうものはなく、住民は自治体と無関係に生きてきた。僕のような昭和の大合併で末端に組み込まれたところの住民としては、そういう特権意識のようなものは心情的に受け入れられない。
自分の家の近くに「お上」がない、というのはそれなりに気持ちのいいものだ。まあ何の因果かそういうとこで働いちゃってますが。ネバーインマイバックヤードの裏返しで、「俺んちの前の道路だけはいいものにしてくれ」ってのはわかりますが、それに対して普通だと思うのはちょっとなあ。