風邪で休んでました。ボーっとする頭の中で、朝ドラ「ちりとてちん」の塗箸製作所(和田)の跡取りが食堂(野口)の一人娘に婿入りするような話が気になってました。「お前はこれから野口友晴や!」みたいなセリフがあったと思ったけど、店を継ぐのと名字をどっちにするかは別問題じゃなかろうかと思った。
そもそも世間で結婚のことを入籍と言っているので、僕はその入籍がどういう概念なのかを知りたい。ネットで調べても入籍の正しい概念が出てくるだけであり、世間一般の持つ入籍イメージが浮かんで来ない。
籍に入る、の、籍とは戸籍のことだろう、そして入るとは戸籍に入ることだろう。ところがどの戸籍に入ることなのか全くイメージできない。悲しいかな、変に知識をつけてしまったから。相手の家の戸籍ってことなのだろうか、まあそうだろうな、でも名字が違うのに同居してる家族もあるわけで、それについてはどういうイメージを持っているのだろう。
冒頭の話は入籍とは何の関係もないけれども、これも婚姻にまつわるイメージの一つだろうと思う。婚姻すれば確かに氏はどちらかを選ばなければならないが、別に家は選ばなくてもいい。または事実婚ということもできようし、夫婦必ず同じ仕事をせなならんいうこともないと思う。
ちなみに入籍ならぬ*1婚姻とは、夫婦で新しく戸籍を作る行為である。飽くまでも「入」というイメージをつけたいのなら空の戸籍に入る、ということか。筆頭者というまたややこしくもどうでもいい概念がありますが、単に技術的な用語なので意味がない。これを一般の方々にまで押し付ける必要がある概念なのか、と個人的には思う。婚姻のことをよく理解していたら説明は簡単なんだけど、してなかったらものすごく難しいのよ。
個人的に非常にわけがわからないのが、養子縁組して婚姻するケース。具体的には夫になる人が、妻になる人の両親の養子になり、その後婚姻するというもの。それなら婚姻時に妻の氏を選んでくれればわかりやすいのに(役所が)、そういう時こそ夫の氏を選ぶ(養子になっているので基本的には同じ氏だからね)ので筆頭者がわけわからなくなる。だいたいなんで養子になる必要があるのかわからない。
ともかく、戸籍のことを知っただけで世の中が生きにくくなるので(例えば、入籍という単語を聞くと離婚後に子供を自分の戸籍に入れることを想像するようになる)早く制度が変わればいいなあと思っています。

*1:ならぬこともないけど