公的個人認証サービスによる電子証明書がまたわからなくなってきた。電子証明書には住所・氏名・生年月日・性別が記載されるのだが、汎用パソコンで使うために、使用できる漢字が制限されている。それらは代替文字を使うことになるのだが、要は住基ネットや戸籍なんかに記載されている字はパソコンで全て表示できるわけではないので、代わりに似た字をあてて使うよ、ということ。
そこで混乱するのだけれども、電子証明書に含まれている情報は住所・氏名・生年月日・性別だけ。そのうちの住所と氏名に代替文字が含まれる可能性があり、含まれた場合は実際とは違う字が、似ているというだけであてはめられているわけ。これで証明になる、というのは僕にはわからない。
本人とその電子証明書の情報を結びつけるのは市役所がその人を写真付の証明書で確認したというだけの事実。もっと言えば住所・氏名・生年月日・性別が同じ*1ならば同じ電子証明書になる、ということだろうか。このへんが理解できない。住所・氏名・生年月日・性別が同じであっても電子でない証明書、例えば印鑑証明書であれば印鑑を持っていること、が本人を特定する。
電子証明書で証明する情報が住所・氏名・生年月日・性別だけであるならば、どうやって本人を特定するのだろう。確かに秘密鍵と公開鍵というものを設定するんだけど、それで本人の特定ができたのだっけ??
19万枚も*2公的個人認証サービスの電子証明書が出回っているというのに揉め事はないようなので、僕の考えていることがおかしいのだろうな。

*1:可能性は低いけれども、ありえないことではない。兄と氏を同じくする姉の夫(同姓同名かつ生年月日も同じ)が同居した場合等。

*2:人口の0.1%強!