若者を喰い物にし続ける社会 (新書y)

若者を喰い物にし続ける社会 (新書y)

割と一気に読みました。さて、やっぱり私達の立場は就職氷河期世代です。どうしてもこれに対する恨みってのはありますよね。年下の同期とも昇給や給料は同じだし、上の世代は呑気なところがあるし。世間では新卒引く手数多な状況があって、なぜ俺はたかが就職活動に対して挫折し、人生すら挫折した気分になったのかとバカバカしくも思える。
若者を喰い物にし続ける世代とは、現代70歳代を中心とした、年金勝ち抜け世代です。老人は弱者であるということで手厚い保護がなされ、医療費もほとんどかからない。年金も払ったよりも多くもらえる。そしてそれらの制度を作ったのはその世代だ、と。つまり、下の世代に負担を押し付け、さらにこれから生まれてくる世代から前借りしてきた世代だと。
就職氷河期には不況の問題をまだ就職していない世代が負ったのです。上の世代の給料と雇用を維持するために、私達の世代がその負担を押し付けられたのです。で、なぜ戦わないの?で、なんでオーストラリアに来ないの?、と。
というわけでそうなると政治の話になりますね。有権者の平均年齢が44歳とかあって、あちゃー、です。老人が選挙でも強い影響力を持っていることもわかります。だからこそ、若者には若者の声を代弁する存在が必要なのです。でも選挙って国政つっても選挙区じゃないですか。勝てねーじゃん。共産党党員が全国に細々と点在していても比例でしか受からせられない状況見てるからね。地元に利益を誘導するのが有能な議員ってマジやめて欲しいけど、そのインセンティブがないからなあ。
とにかく小さな政府が手っ取り早いかな、と思っていて、利益の再配分なんかやめちまえばいいと思う。都市から地方へ、みたいな。それにしても若者の発言力が弱くてそれをほんと何とかしたいっすね。少子化だから未だに僕も若いわけだけれど、ほんとは僕より若い人のほうが重要というか、なんつーかちょっと体制に取り込まれだしている気配もちょっとあるし。おっさんのいない会社がもっとできればいい。僕らがおっさんなだめとくから、みたいな。適当に言いました。