自分も中間管理職は消えていくと思っているので読んだのですが。
「無敵の民」とはフラット化する世界でトーマス・フリードマンが使った言葉だ。この本ではその言葉も登場するが、主には「ゴールドカラー」という言葉で中間管理職が消えたあとの世界を語る。ゴールドカラーとは簡単に言えばスーパーマンのことです。読んでいて途中でどうでもよくなったなあ。
中間管理職が消えれば、もちろん単純な労働者も増えると思うんですよ。フリードマンが使った「無敵の民」は押し寄せるインドと中国に対して無敵、という意味で、言外に無敵の民以外はインドと中国と同じかそれ以上に安い給料で働くことになる、というようなことを指す。
果たして今の時代に、「ゴールドカラーのなりかた」なんていう本が必要か?僕はそういう世界に住んでいないので霞を売っているようなゴールドカラーの言動が理解できません。個人的には、僕の仕事のやりかたは自分の顔を消していくことだ。この本でいうゴールドカラーのなりかたは「顔を売ること」だった。そんな世界はつらいから、やっぱり僕は資本家になろう。僕は自分が大事な人材になることや、仕事上誰かのかけがえのない存在になることが大嫌いなのです。