緑資源機構ってすげーかっこいい名前だよなあ。
僕の知っている林道は、営林署が作ったもので、営林署って何だろうっていうと森林管理庁に変わってそれが林野庁の中にある。林野庁農林水産省の外局。で、前述緑資源機構農林水産省所管の独立行政法人だって。ややこしー。
うちの地元の林道は舗装どころか車が一台、谷底に落ちかねない道があるだけだったりする。舗装はあっても基本的にはすれ違いは難しい。
農道は市町村のレベルでも作っている。また、県でも農道を作っている。さらに「農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業」、通称農免農道農林水産省の補助事業で、揮発油税が財源だ。
もちろん国土交通省も、県や市の土木部門も道路を作る。補助事業の名前も、緊急地方道路整備事業、地方特定道路整備事業、特定交通安全施設等整備事業、等があった気がするな。区別はわからんけど。
道路作りたい側は、まず国の補助事業になるかどうかを考える。自分から一番遠くて一番大きい財布でやろうとするわけね。運良くその事業に当選すれば、いかにその事業に適任かをアピールするわけ。交通安全の名目で補助金もらってるなら、普段は通学生が通らない道でもたまたま通ったときをシャッターチャンスとして資料に添付する。歩行者も自転車も通らないところでも両側歩道で車椅子がすれ違える広さを確保する。どんなに周りに緑が溢れていようとも、街路樹は規定通りに作る、等。
県道の続きは農道で、片方だけでは予算が足りないから別のものを組み合わるという方法を使う。
なんかおかしい。
目的税モラルハザードに繋がる。そうだとするなら談合がそれに当たるか。補助金の構図は、コントロールしようとする国と、欺こうとする地方、というものだ。これは林業用(そもそも林業用道路ってどれほど必要か)、これは農業用、これは移動用、だなんて分け方にどれほどの意味があるのか。農業用だって結局は収穫物を都会に運ぶための道路、なんてわけわかんない名目が混じってるのに(それが県道の延長に使われる)。
あと、農業に対する不信がすごく強い。用水事業とか土地改良事業*1とかすごい金かかってる。そのくせ権利が複雑に絡むから、土地改良後でもある意味では狭い田んぼ*2しかできない。
ところで緑資源機構はあっさりなくなるみたいだけど、どうしてそんなかっこいいのになくすわけ?キッズページに書いてあることが本当なら必要な機構なのに。大人は嘘つきだって思われちゃうぜ。

*1:昔ながらの細切れの田を、ブルドーザーで真っ平にして区画を割り直す。碁盤の目のように道路を走らせる。

*2:各自が持っている田んぼを面積的に纏めるだけなので土地をある程度区切る必要がある。