外国人登録事務では外国人の名前を記載する時に、ラスト ファースト ミドル の順に名前を並べ替えます。ブラジル人の場合、ダシルバ(da Silva)デソウザ(de Souza)とかカタカナで通称名が書いてあったりして、一体このdaとかdeとかはなんなんだ、と思ってました。

今日たまたま「各国旅券の見方」というような本があって、ブラジルのところを読んでいたところ、ブラジルの名前についての説明がありました。「ラスト ファースト ミドル」は極めて日本的な並びであって、本当は「ファースト ミドル ラスト」になるわけですが、このそれぞれが「日本で言う下の名前 母方の実家の名字 父方の名字*1」となるらしいです。

で、そのダ、とかデ、とかについてですが、これは前置詞かなんかで(忘れちまった)、貴族の系譜だということを示すらしいのです。わお、ダシルバすげー。例えば日系人なんかだと、「ダシルバ タロウ ヤマダ」なんてカタカナで書いてあったりする*2のですが、ようやく意味がわかりましたよ。マルクストゥーリオ・ユウジ・ムルザニ・タナカ(Marcus Tulio Lyuji Murzani Tanaka)が田中マルクス闘莉王の元の名前ですが、父方が田中で母方がムルザニ、あとは色んな名前があるなあ、ぐらいですかね。

やたら名前が長いなあとか多いなあとか思ってましたが、意味を知れば何となく納得できます。

*1:女性が結婚した場合は「日本で言う下の名前 実家の父の名字 婚家の名字」

*2:まあこんなケースばっかりでもない