土地に関してはテーマとしていいだろう。日本の土地に対する体系的な学問というものがあるとしても、それが一般的に開かれてはいないだろう。あるとしても僕はそれを知らない。
結局は所有権を巡る歴史でもある。ここからここまでが僕の土地、というのは果たして誰がどのように決め、または主張できたのだろうか。古くは墾田永年私財法が土地の私有を認めた、というのは歴史で習った。だけど、その土地が自分の土地である、とどうやって主張したのだろうか。
または略奪か。戦争か。
僕が知っている歴史はほとんど明治からである。ちょっとウィキペディアで勉強して遡ると、太閤検地が江戸時代の基礎であって、明治に地租改正が行われ、土地の私的所有が認められた。所有権はここで発生した。
そして明治19年、登記法成立。現在の土地登記は、この地租改正時に作成された地券及び地券台帳にさかのぼるものである、らしい。
で、僕らが仕事で使用しているものは、この明治19年を引継いだものだ。
例えばいくつかの土地に対する革命があって、しかし今の土地の制度は未だに130年以上前から大きな改革もなく続いているものだと言える。
そしてこれらを解消するための地籍調査自体も50年前に成立した国土調査法に基づいているのだ。
はたして土地の所有権を主張するためには、この制度でいいのか。また逆に固定資産税を取るためにこの制度でいいのか。土地の種類*1は宅地、畑、田、雑種地、原野、山林等21種でいいのか。土地に種類など必要か。
これらは本当に研究されるべき話題だと思う。土地取引がややこしいことは、全ての人の経済活動を妨げる大事な問題だろう。

*1:地目という。地目によって課税額が変わったりする。