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「みんなの意見」は案外正しい

良書。だと思います。逆に言えば「はじめに」の部分だけ立ち読みして済ませてもいいぐらい。つまり、タイトルがほぼ全てで、そのタイトルの意味を説明しているのが「はじめに」だからです。是非書店にあったら手にとってご確認いただきたいと思います。面白いです。
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「集団」が「優秀な個人」よりもよい解決方法を見つける、というこの本の主張は、まさに世界に対する見方を変える。集団が誤った解決方法に辿り着くのは、その集団が機能不全だからであり、集団が機能するように、多様性と独自性と分散性と集約性を整備すればいい。つまり自分が世界を生きていくときに、何を求めればいいかが明確になるのだ。
色々な意味での青写真。集団の青写真こそがまさに確率の高い青写真であり、集団が機能するような青写真を僕らは描けばいい。
大まかにいって、僕らは集団の中にいるし、集団は機能している。株式市場だってバブルのような問題はあるけれども、基本的には機能している。その知恵は活用することができる。
未来予測市場の話がある。例えば競馬のように、ある予測が的中したら報酬がもらえる市場を作る。そして知りたい未来を市場に賭けてもらう。これは現実にすでに稼働している。そして確度も高い。これは知っておくべきことだな、と思った。
何よりも、僕たちは現況についてプラスに捉えていい、というのが収穫じゃなかろうか。みんなの意見は正しいし、だいたいにおいて世界はいい方向に進んでいるのです。グーグルは僕たちに素晴らしい問題解決を与えてくれます。世界は凄いです。