「みんなの意見」は案外正しいという本を読んでいて、まだ最初の部分ぐらいまでしか進んでいないのだけれど、非常に面白い。「みんなの意見」というのはいわゆる全会一致とか合意とかそういうものでは全くなくて、多様性と独自性*1に守られた集合した意見のことだ。つまりこれはギャンブル、競馬なんかのオッズに近い。一番人気が一位になる確率が高いと言うこと。
目から鱗のような感覚だった。そう考えて世界を見ると、そういう集合的な結果が表されているものが意外に多い。投票とか予想とかアンケートとか。見る目によっては非常に利用できるデータになるのではないか。Google然り*2、株式市場然り、トラックバック然り、ミクシのコミュニティの人数然り。ミクシなんかは全て人数が表されるので非常に面白いデータの集まりなのではないのか。垂涎物の。
Googleニュースが例えば僕好みのニュースを集めてくれてあたかもニュースサイトのようになるのは、そういうデータを使えば個人の嗜好に近いものを自動的に構築できる、ということだと思う。これは意識するか、理解するか、知っておくか。そういう種類の情報だ。「みんなの意見」は案外正しい
他の例では、はてななんかもそうかな、と思った。この記事では多様性と独自性が発揮されやすい状態のように見える。はてながパフォーマンスを発揮するならそれを抽出してうちでも使えばいいわけで、注視してくべきだな、と思った。

*1:と、分散性と集約性だがまだ余り読んでいないので

*2:本の中にも記載あり