結局誰も何もわかっていないということなんです。いや、悪い意味とかではなくて。
年度末に発生する書類ゴミを廃棄するって時に、文書担当の部署から「纏めて縛ってくれ」ということだったのでじゃあ写真台帳みたいな紙とセロファンがくっついたやつはどうすんの?って聞いたら、「このままでは紙のリサイクルに出せないから、分解(紙、写真、セロファンに分ける)するしかないのではないか。」しかし余りにも量が多かったためさらに聞くと、ゴミ担当の部署がいいって言えばいいんじゃないの?とのこと。「多分いいとは言わないだろうけどね。」
それは僕もそう思った、のはそこの課が割と強硬な課だったから。何かにつけて強硬だから、こっちがどんなにめんどくさくなろうと譲るわけがない、と。皆が思ったわけです。
仕方ないので分解作業をしていたら鬼のように時間を食った。10cmぐらいのリサイクル紙束を作るために、1時間とかかかってたら、採算が合うどころの話ではない、と一時この処理は捨て置いた。
今日再び取り掛かってみたが、とてもこれはやってられん、と、自課の人に「これそのまま分解せずに捨てるって言ったら、ゴミ担当の部署はいいって言いますかねえ。」と言ったら「言うわけないよ。やめときなよ。」と返されたけれども余りにもどうしようもなかったので好奇心でとにかく聞いてみることにした。
その回答。「剥がしてもセロファンが全部キレイに取れるわけじゃないんですよね。そうするとリサイクルの質が悪くなるので結局後で抜くんです。ほんと言うときっちり取って欲しいんですけど、量を考えればそこまでしてくれとは言えません。燃えるゴミにしてもらって仕方ないです。」あれー、拍子抜けするぐらいだ。
やっぱりね、聞かなきゃダメだ。何でもそうだけど、「ダメだ」ってセリフは意地悪で言っているのではなく、基準があるから言っている。それはセクションの中の正義だ。それを知ってこちらがそれを敢えて破るのならともかく、セクションの中の正義も知らずに勝手に想像してあれこれするのは互いに取って良くはない。今回これでめちゃくちゃ時間が節約できた。職場には誰も知らないままでうやむやになっているところが思った以上にあるわけですよ。今までこのことを誰も聞かなかったんだから。むきー!