冷麺王宮 3/5 発想は発表をもってかえさせていただく
3/4の日記に対するエントリ)
を読んでさらに。
一応公務員の仕事に占める大きいものは日々の業務としよう。窓口サービス的な部分は普段私達が一番利用(別にしたかないが)するものだが、それの市役所業務に占める割合は非常に少ない。ついでに言うと僕は住民票とか印鑑証明とか意味がわかんねえ。必要な理由が。
だが、役所を休日に開くとか24時間化する、って時に考えられるのはこの窓口サービス的な部分だろう。これは全然可能。というか確か結婚届みたいなのは24時間年中無休で提出できると思った。市役所に人が誰もいない、ということはない。
前回僕が言ったような、土木的な要望も、24時間受付オッケー、である。現在でも。電話をすれば夜中なら警備員さんが、昼間なら日直をしている職員が、受話器を取ってメモを取り、誰かに引渡しをする。それで特に間違いはない。
こういう言い方をするとすごく誤解があると思うんだけど、公務員は技術者なのです。まあこれは完全に誤解を招く言い方だから、話半分に。実際に事業系と呼ばれる部署は道路、都市計画、建築、農林商工、区画整理、などがあり、これが全職員の半分とまではいかないが1/3ぐらいは占めるかな。(適当に分けると残りの1/3は総務など市役所の中の仕事をする部署、残りの1/3は税、福祉、戸籍など窓口のある部署だと思うが他は全く知らない。)
技術者ってのはどういうことかっていうと、仕事をやっているのです。市役所に来れば直接技術者の解説(というと聞こえがよいが、悪く言えば「解釈」)を聞くことができ、解決に向けて足を踏み出すことができる(できない場合もある)。この解説こそが市役所のメインサービスじゃないかって気もするんだけど、それって結局ルールをこっちが勝手に決めているってだけのことだけどね。マッチポンプ
市役所のほとんどの部署ではお客さんを待っていない。むしろ正直な言い方で言えばあまり来て欲しくない。理由は有体にいえば仕事が増えるから。日々の業務はお客さんが来る来ないに関わらず積まれ、処理をしていかなければならない。その中でランダムに現れるお客さんは業務の妨げになると考えられがちだと思う。
実際どっちが公平かわからないんだけど、お客さんが来れば対応せざるを得ない。抜け駆け?贔屓?そういうことはわかんないけど、自らを恃む者を無下にできる人は多くはない。
そういう意味では全く土日を開く必要はないようなところでもあるんです。それに郵便局や銀行がATMで対応したように、僕らは本来窓口の人との関わりを求めているのではないのです。土日の窓口が開くのはそれのみではまったくどうでもいい話だと思います。僕も思いますが、わざわざ市役所なんかにゃ行きたくない。それも休みの日に。面白くもない。
なぜ土日に市役所が開いたほうがいいのかと僕が思ったのかというと、情報公開と似たような理屈です。情報公開なんてしたところで誰も情報公開には来ないし、市役所でも業務が増えて大変です。でもしたほうがいい理由があります。「情報公開をする」というそれだけで市役所の職員は自らが扱っているものを「情報である」と自覚しなければならないからです。仕事だけができていればいいのではない。その過程を残して置くことも必要になります。その積み重ねによって結局市役所は透明化されうるのです。
土日に窓口を開いたらどうか、ってのもそういう話で、要はサラリーマンのために働く市役所になれるのかもしれないってことです。農家やご老人のためだけに働くのでいいのか、ってことです。その意識を変えるのは土日に働くことだけです。
土日にサラリーマンが道路側溝のことについて役所に文句を言う、ってのがあれば変わるんじゃないかと。もちろん街は役所だけが作るんじゃないので、文句を言うからには責任もあるでしょう。農家やおじいさんは今でもせっせと草刈をしているし、場合によっては道路側溝なんかも自分達で入れてしまう。
まあ実際僕が考える意味の土日出勤はすごく難しいでしょうね。コストが高すぎるし、効果も見えないし。
考えてみたら平日でも役所は来客や電話で忙しい。うちの場合、多くは業者と地区の人だ。逆に土日だからって特別に来客や電話が増えそうな気はしない。図書館なんかは市がやっているけども、土日は開いている。これは多分、なんだけど、誰も休日に市役所に行きたくはないと思うぜ。