情報は面白い。情報と情報は繋がって新しい情報になるので、情報を得れば得るほど加速度的に情報の可能性が広がる。豊富な選択肢の中から生まれる情報は時に自分として思ってもみない視点を与えてくれる。高校生の時の自分より加速度的に頭が良くなっている気がする。それは主にツール(インターネットやデジタル放送、新聞等)のお陰でもあるけれど。
先日考えたタイムラグについての思考もだんだんこなれてきて、仕事って実はどんどん先送りしたほうがいいのかな、という今まで考えてもいなかったことが頭を占めるようになってきた。例えば去年小さな町で考えた「今年これをやっておけば来年楽になる」、が市になってシステムがガラッと変わったお陰でほとんど無になってしまったのだ。先日の例で言うと、船が飛行機になった。
飛行機があることも知らず、高速船の準備をしたりしてたわけですよ。で、この町→市で起きた変化というのは、現在→10年後にも確実に起こる変化だと思うわけ。それなら後に伸ばせる仕事はできるだけ後にしたほうがいいのかもしれんなあ、と。
こんな風に思うもう一つのルートは、むかしからの市の問題で、未解決のまま留めおかれている問題が非常に多い、ということです。でも、問題の解決はもしかしたら今の方が簡単にできるかもしれない。それに自然消滅した問題だってあるだろうし、実際過去の書類を見ていたら状況が変わって自然消滅していた問題もあった。
それでは今やらなければならない仕事って何だろうって疑問が、逆に自然と浮かんでくるんですよ。
例えば前述の本では、環境という効率の悪いところにお金を振り分けるより、発展途上国や技術などに投資して経済や生産性を発展させたほうがいい、とあった。豊かになった国は必ず大気汚染防止など、環境にお金をかける。つまり、今やるべき仕事って技術などの最先端のことなんですよ。そういう分野では仕事というのは次の仕事の土台になるため、必ず必要になる。
翻って僕たちのような文系ホワイトカラーの仕事は代替可能で、解決すべき問題というのは個別の問題だ。いわば山が幾つもあるような状態だ。その山を平地にするには、僕たちはシャベルで持って先へ進むかも知れないが、技術畑の人はきっとシャベル・カーを開発してくれる。僕たちはそれを待ったほうが早く大量の仕事ができる可能性はある。
それではそんな僕達が仕事を今やらなきゃいけない理由ってなんだろう。仕事を遅らせるためには何が必要か。例えば依頼を受けっ放しで放っておく。それでいいだろうか。よくないだろう。そこでなくすのは信頼で、信頼を取り戻すには時間がかかる。
だから僕たちが仕事をやる理由って、信頼を得るためなんですよね。依頼があればきっちりと応える。電話や窓口での応対をきっちりと締結する。お客様を待たせている時は走る(これは急ぐからではない。誠意を見せることが必要だからだ。)。
それが仕事をやる理由だ、となれば自分がすべきこともはっきりしてくる。僕たちは仕事上でいろいろな「技術」を必要とされるけど、それは習得する必要はない。例えば、職場に担当者が2人いたとする。その2人の間で技術のレベルが違ったとする。するとお客様に対しての受け答えが2種類になる。これでいいのだろうか?
必要なのは受け答えが同じになることだ。だから必要なのは技術ではなく基準だ。お客様が担当者を決められないのなら、信頼を得る上で必要なのは基準があって皆に同じ対応をすることだろう。技術は飛行機でのちにやって来る。
そんなわけで明日から外部内部ともに、きっちりと信頼を作る、ということを今の目標にします。これは本日の述懐。また変わるから面白い。
追記:考えてみれば僕らにも開発すべき技術はあったね。言語化しにくいけど。ただ業務の中ではすごく少ないと思う。