杉村太蔵先生が、フリーターニートを集めて「杉村太蔵が聞きたいっ!」を開催したそうです。
新聞の記事で少しだけ取り上げられており、全体的に言ってこれはひどい話だと僕は思った。上記wikipediaにも先生の「棚ボタ」発言が掲載されているが、「だから僕のように」って一番タチが悪い。
話は変わるが、宝くじは期待値がかなり低いギャンブルだ。高い税金もあり、50%程度である。パチンコは90%らしい。それと比べると非常に低い。
フリーターやニートに夢という話をするのは、宝くじの夢という発想と似ている。宝くじが人気なのは、それが提示する金額のためである。詳しくは人はなぜお金で失敗するのか (日経ビジネス人文庫)等で読んでいただきたいのだが、人はお金を計算する時に色をつけて計算するようなのだ。ものすごく低い確率をイメージできないので、それが期待値通りの数字として実感できずに、なんとなく当たりそうな気がする、ということだったかな、うろ覚えだけど。
国会議員にはなれない。その期待値は低い。だいたい先生の経歴見てもらえばわかると思うけど、エリートじゃないっすか。僕らは歯科医師の家に生まれないし、国体で優勝もしない。あとごめんなさい、筑波もいい大学ですよね。
色々と発言がクローズアップされるが、それもある意味で狙っていると言えなくもないと思う。天性のキャラクター性もあるが、それを発揮するのにやぶさかでないというか。「国会議員」になろうとしている、キャラ立ちさせようとしている、ということであり、まがりなりにも末席で公認されるだけの器ではあったのだ。
かれは家柄もエリート、政治家としてもエリートである。この先舵取りさえうまくやれば政治家として大成することもできるだろう。無邪気さは強い売りになる。
さてそこで集まったニートフリーターですよ。彼らは先生が次回も議員でいるための鴨になるというか、僕はあまり構図としていい気がしなかった。