議論のウソ (講談社現代新書)

議論のウソ (講談社現代新書)

うわー長くかかったーやっと読み終わった。ちょうどまあリサイクルのウソ的な本を読んだばかりなので時期はよかったのかもしれない。
要するに、問題は簡単ではない、結論を急ぐな、考えろって話ですね。留保。リサイクルにしたってするのが悪いという論調、いいという論調の2つがあって、それらを戦わせることが必要なんですよね。
この本で例に挙がっている「ウソ」としては、少年非行増加のウソ、ゲーム脳のウソ、電車内携帯電話禁止のウソ、ゆとり教育批判のウソがあります。このどれもが論を進めるために強引なウソが使われている。その強引なウソに対しては慎重になる必要があるが、まてよ、結論までがウソとは証明できないのです。
確かに最近少年非行は増加しているのかもしれない、ゲームをすると脳に悪いのかもしれない、ただ、前述「ウソ」の言い方ではこれは証明できなかったに過ぎないのです。証明は出来ないがホントであるのかもしれない。
まあ僕はこの本からのメッセージを「不断のアップデートを続けろ」、ととりました。日々難しいぜ。