オタクはメジャーがある。僕にはあまりメジャーがない。メジャーがない人はどうすればいいのだろう、何にコミットすればいいのだろう。
電車男のせいで、ってことでもないのだろうが、オタクが世間に出てきた気がする。長い間培ってきたアンダーグラウンドとしての地位を、少し地上の選択肢に乗せてきている気がする。それはある意味で一般と親和性が高いからでもあるような。
一方でオタクになれなかった人達もいるんですよね。オタクが一般人になれなかったように、僕もオタクになれなかった。だから、目指すべき世界がないんですよね。オタクには流行があるし、雑誌もある。僕にはそういうコミットすべき流行も雑誌もない。こういうのって寂しいなあ。
本屋に行って新書を3冊ほど掴みながら、僕は本当に読みたい本はないのだなあと思った。思ったのはいいけど、何故か絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.5) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)を買い忘れた。おかしいなあ。本日の主目的だったのに。確か棚から抜き出した覚えもあるのに。