米国でこの度上陸したハリケーンのカトリーヌさんは甚大な被害をもたらしているみたいですね。それも貧困層に。
これは人災だ、という論調をどっかで見た気がしたけど忘れた。災害対策にお金をかけてなかった、ってことも一因だ、みたいな。自分の身を自分で守る、みたいなのはそれこそ裕福な層でこそ可能だったわけで。
アメリカの問題(問題なのかは知らないけど)は、こういうのを世界中に晒しちゃったことでしょうね。アメリカなんか言うてるけども、あいつら自国民すら守れへんねんで、と。
今回のことで僕もよく知らなかったんですけどもアメリカってほんと貧困層って酷いんだな、というか、露骨に見捨てられてんだな、ってのが露呈されてて、車持ってない層とかがかなり居るってことにびっくりしましたよ。まあ色々考えてしまいますね。
ところで弟がドラえもん+の3巻を買ってきまして。んで読んでみて思ったんですけども、論調として「ドラえもんはすぐのび太を助けるから教育上よくない」ってのがあって、それに対する反論として「でも最後にのび太は酷い目に会う、っていうかドラえもんは完全に面白がって道具を貸している(酷い目に会うのを見越している)」ってのがあるんですけども、実はドラえもん本気でのび太に甘いとこもあるなあ、と。
でもね、前述カトリーヌの惨状を見て思うんですよ。そんな甘いドラえもんだっていてもいい、と。世の中不公平ですよ。ジャイアンにいじめられてるのび太に対してドラえもんも一度は「体を鍛えるとか」みたいに言いますけども、のび太「今さら」と泣きつくわけですよ。無理ですよ。そんなんね。
努力と能力とは別問題だものね。のび太は道具を貸してもらった後の失敗によって「誠実さ」については学びますが、能力差については学べるとこないじゃんね(ジャイアンに体力で勝てるようにならない、出木杉に学力で勝てるようにならない)。それこそ福祉であるべきだ。
ドラえもんの能力はジャイアンスネ夫に対して使われるべきものじゃなくて、明らかにのび太に使われるべきものです。それは物語の上からです。人生が物語であるのなら、福祉は弱者にこそ使われるべきものです。