http://blog.mag2.com/m/log/0000048497

・「国民から預かった郵貯簡保の330兆円」は、
・そのほぼ全部が「304兆円の国債」になっているということが
 できます。

純化すれば以下です。
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[国民の金融資産 330兆円]
    ↓
郵貯簡保の資金 330兆円]
    ↓
[国家への貸付 304兆円(国債+公債+預託金)]
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330兆円の国民の金融資産を、ほぼそっくり、国家に貸付してい
るのが郵政公社です。

大きいのは330兆円の残高だけです。ところが330兆円は、3
04兆円の「実質的な国債」になっています。

今と将来の郵貯簡保に、資金の増加余力はないのです。330兆
円の郵貯簡保資金とは言っても、現金・預金はたった9兆円に過
ぎないのです。

民主党が言う「民業を圧迫する巨大金融機関」にもなりようがない。
304兆円の資金が、すでに国家への貸付として固定されている
からです。

国債の安定した買い手であり、増加して保有してきた郵貯簡保が、
国債を買わない、または売却するとなれば、横を見ながら、国債
下落の損失を恐れている金融市場の反応は、激しいものになります。

「すでに使われてしまった」郵貯簡保資金を、赤字で金庫が枯渇
している国家から回収することは、事実上不可能です。(このこと
が大切な点です。)